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COLUMN

会計コラム

最新動向

FASS検定を受験します。

柳原 寛

2017.04.18

私たちの部署は会計のスペシャリストとしてERPパッケージやBIツールなどを扱っています。ただ、これまで会計のスペシャリストを標榜しながらも、それを具体的に明示するものがありませんでした。そこで部員約80名全員が2017年度FASS検定を受験し、スキルアップとスキルの見える化を行うことに決めました。

 

1.FASS検定とは

FASS検定とは日本CFO協会が主催する経理・財務実務の検定試験です。経済産業省が出している「経理・財務サービス・スキルスタンダード」に準拠しています。ちなみに「経理・財務サービス・スキルスタンダード」は、私もお客様へコンサルティングを実施する際に使用したことがあります。経理・財務業務の網羅性を確認するには非常に役に立つ資料です。

経済産業省のHP:経理・財務サービス・スキルスタンダード

FASS検定 公式サイト

 

2.FASS検定と簿記検定の違い

会計系の検定試験としては、他に有名な簿記検定があります。今回、部員が受験する検定試験として、簿記ではなくFASSを選択した理由は、FASSの方がより経理実務に近いと考えたからです。簿記検定は「正しく帳簿をつけること」に力点が置かれています。私も学生時代に簿記3級を取得しましたが、実際に経理部門のお客様とお話しすると、簿記の知識は経理業務のごく一部だと感じます。実際に経理業務を行う上で担当の方々が困っていらっしゃるのは仕訳の切り方ではなく、仕訳を起こすための準備作業にあるのです。そこで、せっかく勉強するのであれば、お客様の課題を解決するためにはFASS検定の方が有意義ではないかと考えた次第です。その他にもFASS検定と簿記検定ではいくつかの違いがありますので、以下にまとめます。

 

FASS検定 簿記検定
主催 日本CFO協会 日本商工会議所
試験日 受験期間内(上期/下期)であれば
いつでも可
年2~3回 特定日
合否 得点に応じてレベルA~E判定。
不合格はなし。
1~4級それぞれ受験し
合否を判定。
知名度 低い(これから?) 高い

 

3.FASS検定の勉強方法

今回は初めての受験のため勝手がわからないところがありますが、とりあえず日本CFO協会が出している「経理・財務スキル検定 公式学習ガイド」を購入してみました。問題集になっていて300問の問題と解説付きの回答が載っています。一通りこの問題集を解いて受験に臨むつもりです。受験は少し先の予定ですが、自分が今どのレベルにいるのか、また部員がどのレベルにいるのか、結果が楽しみです。またコラムでもその内容をご報告できればと思います。

著者プロフィール

柳原 寛

法人事業本部 ビジネスソリューション第2部 部長

ERP会計コンサルタントとして、電力、通信、不動産、金融など多岐に渡るお客様へERPを導入してきました。現在はERP部門のマネージャとして、OracleEBS、SAP、Biz∫(ビズインテグラル)といったERPと様々な周辺システムを組み合わせた会計トータルソリューションをお客様へ提供しております。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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