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[DevOps連載]第1回 バイモーダルIT時代を生き抜くためのDevOps

2017/05/09

友野 敬大友野 敬大

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  • DepOps

ビジネスに求められるITの変化

FinTech、IoT、AI...。見聞きしない日はないというくらい、最新技術を利用した
ビジネスの話題がメディアを騒がせています。振り返れば、情報システムは1990
年代の「導入すれば便利」という位置づけから、ここ10年では「ビジネスに不可
欠」という位置づけに変わってきました。これは冒頭のニュースワードからもお
分かりの通りです。とはいえ「業務に役立ちそう」「ビジネスチャンスがあるか
も」と思っても、社内で実績はなく、何をすればいいのか分からない、第一歩を
踏み出せないというシステム部門の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さらに、OSSやクラウドサービスの普及により、スタートアップ企業が短期間で
新サービスを打ち出してくることも珍しくなく、ともすれば大企業であっても主
役の座を奪われる可能性が高まりつつあります。

DevOpsへの期待

当社の主要取引先である金融分野やエネルギー分野のお客様からも同様に、これ
らの変化に対してのIT対応が求められています。もちろんこれは、「導入すれば
便利」な情報の一元管理や見える化といった業務効率化を目指したITとは、また
違う役割です。従来の情報システムが無くなることはないでしょうが、効率化だ
けでビジネスの現場を勝ち抜くのは難しくなってきています。そのため、効率化
とは別観点の新しい価値を実現するための情報システムが不可欠となりつつある
のです。例えば、他システムとWebAPI連携可能な決済プラットフォームや、大
量取引データ分析結果から意味づけするサービスなど、ヒト・モノ・情報を組み
合わせて価値を創造するシステムやサービスがそれに当たります。

一方で、これらを要件定義から年単位の長い時間をかけて開発していると、先行
する競合他社のシェア独占を許してしまったり、そもそも需要が全く変わってし
まっていたりと、ビジネススピードについていけないことは想像に難くありませ
ん。製造と評価を繰り返し、その時々で柔軟に対応することが必要です。
ガートナーが提唱する「バイモーダルIT」は情報システムを、効率化を目指すIT
=「モード1」、新しい価値を実現するための情報システム=「モード2」と定義
し、それぞれに適した開発手法があるとしています。そして「モード2」に適した
開発手法の1つとして挙げられているのがDevOpsなのです。

What is DevOps

DevOpsは、開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)が横断的
に連携して、顧客にビジネス価値を継続して提供し続けることを指します。短い
サイクルですばやく市場にプロダクトを投入し、市場のフィードバックを得て改
善を図ります。これを実現するためには「組織の文化」「実践プロセス」および
「ツール」の観点からのアプローチが必要です。しばしば、自動化やリーン開発
などをまとめたCALMS(※)というフレームワークで語られることもあります。
2009年にFlickrがDevOpsの概念を発表して以来、いわゆるWeb系企業で普及し、
最近ではエンタープライズ領域での国内事例も増え、さらに注目を集めています。

次回から本コラムでは、複数回に分けてDevOpsのフェーズ「計画」「デリバ
リ」「フィードバック」にフォーカスし、開発プラクティスを整理していきます。
どうぞお付き合いください。

 

  • ※ CALMSは下記単語の頭文字を並べた略語
  •   Culture(文化):変化を受け入れる文化を醸成する
  •   Automation(自動化):あらゆる作業から手作業を排除する
  •   Lean(リーン開発):無駄を排除する
  •   Metrics(計測):すべてを計測する
  •   Sharing(共有):情報をオープンに扱い共有する

著者プロフィール

友野 敬大

友野 敬大

開発本部 金融ソリューション第1部 金融テクノロジーソリューショングループ

当社のクラウドサービス「寄付金クラウド」をはじめ、金融機関向け・エネルギー企業向けの複数のクラウドサービス案件に参画し、基盤構築からアプリケーション開発(Java)まで幅広く従事してきました。これらの経験から、プロダクト(ひいては組織)の全体最適化に興味を持ち、その一つであるDevOpsを推進し、お客様に提案しています。先日、娘が生まれ、溺愛しています。

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