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役員コラム

プロジェクト

プロジェクトマネジャーという仕事の魅力(後編)

鍵川 毅

2017.09.05

前回コラムに続いて、プロジェクトマネージャーという仕事の魅力についてお伝えしたいと思います。

突然ですが、皆さんはプロジェクトの成功とは何だと思いますか?


-納期通りの稼働・プロジェクト予定収益の確保・プロジェクト参加要員の育成・顧客評価の獲得・安定したシステム品質など。

お気づきでしょうか?
立場や役職によりプロジェクトの成功基準が異なっているのです。

つまりプロジェクトマネージャーとはさまざまな成功基準の狭間で自身にとっての成功基準を定め、外部との調整を重ね、内部には自身が決めた成功基準に向かってリソースを配置・指示・支援を実行して基準達成を目指す管理職だと言えます。ここで、他の組織管理者と決定的に異なる点は一定期間内で必ず結果が導き出されるという宿命が課されているという事です。そもそもプロジェクトとは一定期間内に目標を達成する為に組成された組織であり、一定期間後は解散が義務付けられています。つまり一定期間後には必ずプロジェクトとしての結果が判明するわけです。
この期間に限りがあるという事は、言い換えると終わりが明確に存在するという事になります。一つのプロジェクトが始まり、そしてそのプロジェクトが終わり、結果が判明して、また新しいプロジェクトが新しい要件で始まる。このサイクルがプロジェクトマネージャーを担当する者にとっては、堪らない魅力なのです。
想像して見て下さい。どんな苦しいプロジェクトであっても、いつか必ず終わりは来る。そう考えると「もう少し頑張ってみようかな」という気になりませんか。

プロジェクトマネージャーという仕事のもうひとつの魅力は、「新しいものを手に入れる・新しいことに挑戦するという「高揚感」です。

ここら辺りでそろそろ白状しましょう!!

プロジェクトマネージャーとは本質的に新しい物好きに向いているのです。新しいスマホが発売されると直ぐに欲しくなってしまう人は、プロジェクトマネージャーという職種への親和性があると言えます。誤解のない様に記述しておくと、大前提として、目標に向かって継続的に努力を続ける能力は必要となります。

皆さんはプロジェクトマネージャーという職種にどの様なイメージを持たれていましたか?皆さんのイメージとは少々異なっていましたか?確かに精神的にキツイ局面も多くあります。しかしそれを超えた達成感・高揚感がそこには存在します。そして、一つのプロジェクトには終わりが定義されており、その都度プロジェクトを評価し、反省すべき点は反省し、次回の糧としてまた新たなプロジェクトに臨む。
そんなプロジェクトマネージャーという仕事を・・・
私は大好きなのです。

著者プロフィール

鍵川 毅

エグゼクティブフェロー

都市銀行の勘定系システムから大手電気機器製造業の製販システムなど、多岐に渡る業種のシステム開発を担当してきました。現在は、エグゼクティブフェローとして、主に大規模プロジェクトの統合マネージメント・品質管理マネージメントを担当し、SCMソリューションに関する研究活動に従事しております。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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