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当社開発部門で実践中!テストのスキルアップ教育

2018/02/28

菅野 広幸菅野 広幸

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  • 品質管理教育

はじめに

今回は当社で行っているテストに関連するスキルアップ教育についてご紹介します。

当社では開発者の職種や職位に応じてさまざまな研修を実施しています。新人研修に始ま
り、設計力強化研修やプロジェクトマネジメント研修などキャリアパスに沿った研修を行
なっています。それらの中で近年力を入れて推進しているのが、アプリケーション開発者
のためのテスト技術や技法に関するスキルアップ教育です。

開発現場でよく言われる課題として、テストのやり方や粒度、テスト効率が担当者によっ
て異なるということがあげられます。
例えば、
・ある人は膨大なテストケースを実施するため、とても品質は良いが時間がかかる
・ある人は重要なテストケースがたびたび漏れてしまい、障害を発生させてしまう
・開発者によってテストに関する用語の意味が微妙に異なるために、開発者間で齟齬が生
 じる
などです。

なぜ、人によってテストのやり方に差がでてしまうのでしょうか?

それは、開発者がそれぞれの現場で経験したテストを標準と認識してしまい、その認識の
違いによりいろいろな差が発生してしまうからです。
そこで、当社では数年前より一定の品質を保つために体系的なテスト基礎教育を開始しま
した。

以下に研修内容とその成果を記します。

対象者 入社2~3年目の若手の開発者
目的  ソフトウェアテストの基礎技術及びレビュー技法を習得し、テストの本質的な意
    味とテスト技法や用語を理解する

対象者を2~3年目の若手の開発者としたのは、開発現場で一通りの経験を積んでから学習
することで、実際のテストと比較しながら理解が進むと考えたためです。

 

カリキュラム

研修は3つのカリキュラムで構成されており、受講者はこれらを年間通じて学習します。

1、Web動画を活用した自己学習
  以下の2種類のWeb動画により、テストに関する基礎知識をおさらいします。
  学習後に「テスト」を実施し、理解度を確認します。

   (1)「プログラム開発におけるレビュー・テスト技術の基礎」(5時間)
     プログラムの品質を確保するためのレビューとテストの基本的な技術につい
     て学習します。

   (2)「ソフトウェア品質確保の基本」(4時間)
     下流工程から上流工程まで各フェーズでの品質の作り込みと検証のポイント
     を理解し、ソフトウェア品質を確保するための方法を学習します。

2、「結合/システムテストの実践的なアプリケーションテスト技法」(2日間)
   結合/システムテストに関する外部研修を受講します。
   結合テスト/システムテストの目的、作業、範囲、テスト項目抽出の観点を明確に
   し、効果的な結合テスト、システムテストを実施する方法について学習します。
   演習では、システム仕様書や設計ドキュメントを基にテスト項目の抽出・レビュー
   などを行い講義の理解を深めます。
   他社の方とグループワークすることにより刺激を受けることも目的のひとつとし
   ています。

3、JSTQB認定テスト技術者資格「Foundation Level」(※)試験の受験
  JSTQB認定テスト技術者資格の試験は国内ではFoundation Level、Advanced Level
  の2レベルが実施されており、Foundation Levelは、テスト用語や一般的なテスト技
  法などテストの基礎的な知識を体系的に理解できているかを問う試験です。

当社ではスキルアップ教育の仕上げとして、開発者が研修を通じてテストを体系的に理解
できたことを確認するため、JSTQB認定テスト技術者資格(Foundation Level)試験を受験
することにしています。現在まで60名を超える合格者がおり、開発現場でのテストに活用
しています。
今後は上位のAdvanced Level試験(テストアナリスト、テストマネージャ)も挑戦をし
ていきます。

 

テスト基礎教育の成果

受講者からは 「これまで開発現場のローカルルールに則って実践していたテストは、今回
学習した『標準化されたテスト手順』とは異なる点が多かった。このギャップを埋めるこ
とができれば、成果物の品質向上に繋げることができると思う。」 という声が多く聞かれ
ました。

この研修だけではなく、さまざまな品質向上施策を通じて、開発者の品質に対する意識向
上や効率的なテスト/レビューが浸透した結果、私が担当している部門の障害発生件数は過
去5年間減少を続けています。その実績から、昨年より社内の他部門へも同カリキュラムを
展開するようになりました。

 

最後に

経験が浅いうちに体系的にテストの意義やテスト技法を理解しておくことは、課題と対峙
した時の対応方法に違いがでてきます。
現在実践中のスキルアップ教育は、今後の開発における効率化と品質の向上に貢献できる
と確信しております。

今後もさらに品質向上に向けた取り組みを推進していきます。

 

  • ※ JSTQB認定テスト技術者試験(FL)とは
    国際的なソフト技術者任意組織ISTQBの日本における運営組織JSTQBが認定するソフトウェアテストの資格

著者プロフィール

菅野 広幸

菅野 広幸

開発本部 開発企画部 企画グループ リーダー

COBOL、VB、Javaなどを利用したさまざまなエンタープライズシステムの開発に従事してきました。その後、ミドル・インフラ・DBAも経験し、社内の技術支援を10年間実施しました。現在は過去の経験を活かし、開発部門の品質担当部署のリーダとして社員のスキル教育や意識改革、品質向上施策を推進中です。

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