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ITアーキテクトコラム

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ERPシステムをクラウドへ

2018/03/06

遠藤 剛史遠藤 剛史

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私は入社以来、ERP畑のインフラ(テクニカル)チームのメンバーとしてさまざまな案
件に参画してまいりました。過去の案件では、データセンターに設置したハードウェ
アへERPシステムを導入する「オンプレミス型ERP」が多かったですが、近年ではオ
ンプレミス、クラウドを比較検討し、「クラウド型ERP」を選択されるお客様が増加
しています。

そこで今回は、私が経験したここ数年のERPシステムの変化について紹介したいと思
います。

 

ERPシステムの変化

この数年の間に、ERPシステムを取り巻く環境も大きく変わってきたと思います。
まず、前提としてERPシステムの構成パターンにはシングルインスタンス(※1)、2層
ERP(※2)の2種類がありますが、どちらの場合でも、クラウドの利用は一考の価値が
あります。

ERPパッケージは、大量データの保持とリアルタイムなレスポンスが求められる関係
上、高性能なスペック、大容量のリソースを備えたサーバが必要となります。そのた
め、以前はオンプレミスによる構築が主流であり、パッケージごとのサイジングツー
ルなどを駆使し、システムの成長を見込んでリソースに余裕を持たせたハードウェア
設計が必要でした。
しかし、クラウドの普及によって、必要なリソースを必要なだけ準備し、システムの
目的を明確にしたうえでスリム化し、会社・業務の規模に応じた最適なERPシステム
をクラウド環境で導入しようという流れが増えてきています。
ミニマムに導入し、運用していく中でシステムを拡張していくことが可能なため、初
期導入コスト・運用の両面で最適化を図ることが出来ます。更に、クラウド環境の発
展によりスピーディかつ大容量のシステムが構築できるようになりました。
また、規模の異なる企業が存在するグループ会社でも、個社別に適したサイズのERP
システムを短期間で構築することが出来るため、親会社およびそのグループ会社の双
方にとって経営へのメリットは大きいと考えられます。

 

オンプレミスからクラウドへの移設

アップグレードなどのタイミングで、オンプレミスからクラウドへ移設するケースも
あります。
今や、クラウド環境がデータセンターと同等に扱えるほどにまでに発展したことで、
ERPシステムをクラウド環境へ移設するハードルが下がりました。さらに、昨今では
SOAをベースにしたSaaSで提供されるサービスを連結し、一つのERPシステムとして
構築する動きも増えてきています。
このこともオンプレミスからクラウドへの移設を促進する要因となっていると言える
でしょう。

ただし、ERPシステムをオンプレミスからクラウドへ移設するには課題も少なくあり
ません。
ERPパッケージで取り扱うデータは、人事、会計など機密性の高いデータが殆どであ
るため、企業のコンプライアンス上、社外へのデータの持ち出しはもちろんのこと、
クラウド上へのデータの保管も許されていない場合があります。
また、ERPシステムは企業の基幹システムであることが多く、不定期なクラウドベン
ダー起因のシステム停止・メンテナンスなどにより、想定外の損失が発生するリスク
もあります。

しかし、構築するシステムの重要性を考慮した非機能要求グレードを定義し、システ
ムを再度見直すことで、オンプレミスからクラウドへ移設することは可能だと考えま
す。

 

まとめ

ITアーキテクトとしては、業務的視点からERPシステムの最適化を目指していくとと
もに、システムの規模や重要度を考慮したうえで、テクニカル的な視点からセキュリ
ティ・データ・運用等における適切なレベルを検討・設定し、お客様へソリューショ
ンを提供していく必要があると考えます。

今後のコラムの中でさらに詳細な情報や新しい情報を発信していきますので、ご期待
ください!

 

 

  • ※1 ERPシステムで利用するデータ(DB)を、企業・グループ内で共通して利用し、一つのシステムとして業務・データ・プロセスを一元管理することで、最適化を図っていこうという考え方。
  • ※2 大小さまざまなグループ会社が存在している企業の場合に適したシステム体系。 グループ子会社は、親会社とテンプレートやデータの持ち方を共通化した上で、グループ内の個社別に最適なERPパッケージを導入する。データはETLツールなどで共有する。

著者プロフィール

遠藤 剛史

遠藤 剛史

法人事業本部 ビジネスソリューション第2部
エンタープライズアプリケーション第3グループ リーダー

ERPパッケージをメインにインフラ領域を担当し、基幹系システムの導入や運用業務の効率化などを行ってきました。2015年より、インフラを強みとするITアーキテクトとして今までに培った知識やノウハウを活かし、お客様が抱える課題解決や新規ソリューションの提案などを行っています。

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