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COLUMN

役員コラム

日々雑感

変わるものと変わらないもの

鍵川 毅

2018.05.08

4月のとある週末、近所で桜の名所に指定されている公園を訪ねました。
今年の桜の見ごろは例年より短く、少し物足り無い気持ちを抱きつつ時の流れの早さを実感する一日となりました。
思えばIT業界の変化も年を経るごとに、その変化のスピードを速めているように感じます。
しかしながら、例年同様に変わらない事柄もまた確かに存在し、その事柄に触れると過去の自分を思い出すような恒例行事も存在します。

先日、当社の新人研修を見学してきました。
偶然ですが、その日の講義内容はアセンブラの基礎を理解するというものでした。振り返ると30年程前、当時の情報処理試験対策のためアセンブラを学習したことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。
講義内容は新入社員にとって、やや難解なものであったようでかなり苦戦していました。
しかし私は、30年前を思い出し、講師の話す内容が懐かしく思うと共に楽しくなり、研修室にいる誰よりもニコニコしながら眺めていました。

また時をおかずに、AIの実装に関するPython講習を聴講する機会がありました。
よく言われていることですが、PythonによるAI実装は洗練された機械学習のオープンソースやWebフレームワークが用意されておりとても簡単に実装できます。
現役プログラマーの方であれば1ヶ月ほど勉強すれば十分AIの実装が可能だと思います。

IT技術の過去と現在をわずか一月の間に体験したわけですが、そこで改めて強く意識した事は、技術がどれほど進化しようとも物事を決定する役割を果たすのは人間であるという
事実です。技術がどのように発展したとしても、そこには技術を操る人間が存在し、また技術進化の恩恵を受けるのもまた人間であるという現実が存在します。
我々ITエンジニアはその技術を操る立場として技術進化に対応し、その恩恵を顧客に届ける社会的責務があります。

変わりゆく葉桜の枝ぶりと変わらぬ根元を眺めながら、ボンヤリとした意識の内に小さな決意を感じる休日でした。

著者プロフィール

鍵川 毅

エグゼクティブフェロー

都市銀行の勘定系システムから大手電気機器製造業の製販システムなど、多岐に渡る業種のシステム開発を担当してきました。現在は、エグゼクティブフェローとして、主に大規模プロジェクトの統合マネージメント・品質管理マネージメントを担当し、SCMソリューションに関する研究活動に従事しております。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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