プロジェクトストーリー 01

PROJECT NAME

ヤフー様システム保守運用プロジェクト

PROJECT VISION

機能改善を重ね、Yahoo! JAPANの
サービス向上を目指す

BACKGROUND

ニュースやメール、旅行予約やeコマースなどさまざまなサービスを提供するヤフー様と、2017年3月にスタートした本プロジェクト。それまで内製で進めていた現行システムの保守運用をお願いしたいと、さくら情報システムに声がかかった。
当初は改修作業やリリースなどの保守業務が中心だったが、ヤフー様のメンバーとのチームワークを高め、今では企画フェーズからの参画や新機能の開発業務の依頼もいただくようになっている。

#01

PROJECT MEMBER

S.T

法人事業本部
デジタルソリューション部
第1Gグループ長

2018年中途入社。ITベンチャーでの開発業務を複数経験。その中でヤフー様での常駐経験、実績を評価され、本プロジェクトではグループ長を担当。

T.H

法人事業本部
デジタルソリューション部
3チーム リーダー

2009年新卒入社。真面目で誠実な社員の人柄や「銀行以外の仕事を広げていく」という会社の方針に惹かれて入社した。

K.O

法人事業本部
デジタルソリューション部
3チーム

2014年新卒入社。就活ではじっくり話を聞いてくれる社員の多さに惹かれて、入社を決意。ITの知識や技術は入社後の研修で身につけた。

S.K

法人事業本部
デジタルソリューション部
1チーム

2018年新卒入社。大学の授業でプログラミングの面白さを知りエンジニアを目指す。社員の話しやすさが入社の決め手になった。

多岐にわたるサービスをチーム単位で担当

S.T

前職でヤフー様に常駐した経験もあったことから、入社後にメンバーとしてプロジェクトに参画しました。入社後のプロジェクト参画当初は、プロジェクトメンバー全体で30人ほどでした。2021年には50~60人に増加し、サービスごとにチームを組んでおり、保守運用にとどまらず、新機能開発を丸ごと任せていただくことも増えています。

T.H

私が一番古株で、プロジェクト発足時から参画しています。「Yahoo!ニュース 個人」の開発・保守業務のほか、ヤフー様のメディアカンパニーに参画するメンバー10人のチームリーダーも任されています。

K.O

Yahoo! JAPANのサービスは普段から活用しているので、「このプロジェクトにぜひ携わりたい!」とプロジェクト発足の半年後に自ら手を挙げ、技術レベルを上げるために1ヵ月間、資格取得の準備をしてからチームに入りました。現在は乗換案内サービスを担当しています。

S.K

入社2年目で参画し、当初は求められる技術力の高さに不安がありました。「Yahoo!公金支払い」と「Yahoo!ネット募金」のチームに入ったのですが、現行システムを理解するのも難しかった。先輩やお客様に質問をしすぎて「自分で調べなさい」と怒られたこともありましたね。

開発手法や仕事の進め方の違いを
チーム力でカバー

T.H

最初に戸惑ったのは、開発手法の違いでした。それまでは要件をきちんと定めて進むウォーターフォール型の開発をやってきましたが、ヤフー様が取り入れているのはスピード優先のアジャイル開発。開発途中に仕様変更が生じることも多々あります。お客様と同じ目線、考え方で動けるようにチーム内でこまめなコミュニケーションを心がけました。

S.T

マネジメントを任されるようになって、チーム内での進捗共有と、「ユーザー第一」のマインド醸成を徹底しました。それまでは誰が何をどこまでやっているのかが不透明で、メンバーに“自分の仕事”としての当事者意識が薄かったんです。「自分がこのサービスを使ったらどう思う?」「直した方が便利でしょう」などユーザー目線で議論し、お客様のスタンスに合わせていきました。アジャイル開発というスタイルも、BtoCのエンドユーザーの期待に応え続けるための、ヤフー様にとって大切な想いなのです。

K.O

参画当初は、任される範囲の大きさに戸惑いました。お客様から「こんなサービスを作りたい」と新機能開発が依頼されるのですが、進め方は自由。ものができれば、手法は問わないというスタイルなんです。
そこで、業務効率を上げてお客様の求めるスピードに応えようと、作業の自動化に取り組むことに。ヤフー様内のITインフラを組み合わせ複数のサーバー管理をボタン一つでできるようにするなど、時短につなげたことで、多くの業務をこなせるようになりました。

S.K

私は経験が浅く業務についていけなかったので、知識を増やそうとさくらチーム内で勉強会や、月次での振り返り会を行いました。勉強会では現行システムの構成や仕組みを学び、振り返り会ではほかのメンバーの課題や案件事例から、自分に活かせることを見つける心がけをしています。以前は細かい指示がなければできなかった作業も、今では自分で調べて進められるようになりました。

ユーザーの反応、お客様の感謝、
メンバーの成長に喜びを実感

S.T

地道に対話を重ねたことで、メンバー一人ひとりが「もっとこうすればいいサービスになる」と主体的に考えるようになり、お客様からも高い評価をいただけるようになりました。いまや、私よりもメンバーの方が技術的に優れています。「私がいなくてもこのプロジェクトは大丈夫」と思えることがうれしいですね。

T.H

S.Tさんはまだいてください(笑)。手応えとしては、アジャイル開発のスピードに加え、ユーザーに納得いただける質も担保できていることですね。難しい案件を完遂できたときは安堵感があります。自分で作ったサービスを自分の手ですぐに触れられるのもうれしいですね。障害が起きるとユーザーとしてどれだけ困るのかも実感できるので、ミスへの危機意識が一層高まりました。

K.O

お客様と「この機能があるといいですよね」など言い合う、遠慮しない関係性を築けたことが大きな財産です。家族から「乗換案内にこんな新機能が出ているよ」と言われることもあり、「それは自分が作ったんだよ」と誇らしくなる。エンドユーザーの声を直に聞けるのも、本プロジェクトの醍醐味だと思います。

S.K

決済プラットフォームを社内システムから外部システムに切り替える案件では、半年かけてお客様と一緒に難題を乗り越えました。無事リリースされたあと「S.Kさんのおかげです。ありがとうございました」と感謝の言葉をいただけた。「これからも担当してほしい」と言っていただけたことも、本当にうれしかったですね。

学んだ知見や文化、開発手法を、
さくら情報社内に還元していきたい

S.T

Web業界の案件は社内でもまだ少なく、本プロジェクトで培った知見は今後の大きな糧になります。自ら案件を取って横展開させ、Webサイト構築やアプリ開発でもさくらの力を発揮したいです。

T.H

新しい開発手法、チームリーダーとしてのマネジメントなど今までやったことのない領域をたくさん経験させていただきました。どんな挑戦にも学びがあると知り、ゼロからの立ち上げにも自信がつきました。どんなプロジェクトでも、そこにやりがいを見出すのは自分次第。そう思えるようになったことが、プロジェクトで得た収穫ですね。

K.O

私にとっての一番の収穫は、お客様と本音でぶつかり、意見を言い合う関係になり、より良いサービスを生み出すチーム体制が組めたことです。オープンなコミュニケーション文化はヤフー様のとてもいいところだと思うので、さくらにも、その良さを還元していきたい。例えば、全社横断のチャットツールを活用しながら活発な議論が起こるカルチャーを作っていけたらいいですね。

S.K

自ら学ぶ習慣が身についたので、これからも新しい言語やツール導入に挑戦していきたいです。さくらには、決められた資格を取ると受験料免除や一時金をもらえる制度があります。eラーニングも充実していますし、会社側に「こんな資格を取りたい」と相談できる環境もある。積極的に活用していきたいです。