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事例紹介さくら情報システムが導入企業様と一緒に
取り組んでいる事例の一部をご紹介します。

  1. 東レ株式会社様
会計

SAP ERP6.0へ
バージョンアップ&
インタフェース再構築を
わずか9ヶ月間で実現

従来の操作性を継承しつつ、
パフォーマンス向上&メンテナンス軽減を両立

東レ株式会社様

2001年に導入したSAP R/3会計システム(FACT)が2006年に製品サポート期限切れを迎えるにあたり、最新の「SAP ERP 6.0」にバージョンアップ実施。スムーズな移行をするためにSAP本体部分の機能拡張をしないこと、初期導入時に独自ツールで構築したインタフェースを刷新することが要件。約1年で事前調査~実装~稼働までを完了することを目標にプロジェクトを推進。

目標は実装9カ月間でバージョンアップとインタフェースの再構築

東レ株式会社では2001年、それまで手作りによる会計システムから、SAP R/3への全面切り替えをしました。その結果、会計業務の標準化、リアルタイムでの会計情報の提供、システム運用の合理化などの成果を得られました。しかしそれから5年が経過し、様々な課題が浮上してきました。

ひとつは膨大なデータが蓄積されたことで、システムのレスポンスが悪化したこと。特に月初は、多くのエンドユーザが一斉に帳票を閲覧することでシステムに負荷がかかり、集計表作成に長時間要してしまうなど、業務に支障をきたすケースが顕著になりつつありました。
またSAP R/3の製品サポート期間の終了時期が迫っていたこともあり、今回のプロジェクトを通して性能のよい機器に更新するとともに、最新バージョンであるSAP ERP 6.0へバージョンアップすることにしました。

今回のプロジェクトの目標として、大きく2つを掲げました。
ひとつは通常業務にできる限り影響を及ぼさないため、2007年の夏期休暇期間にシステムを停止し、全面移行できるようにすること。そのためには、約9カ月間で実装する必要がありました。
そしてもうひとつは、約200本あるインタフェースを再構築すること。当社では、初期導入時に独自のツールでインタフェースを開発したのですが、現在、そのツールの技術者はほとんどいません。そこでメンテナンス性を向上するために、SAPの構築言語であるABAPで刷新することにしました。

これらの目標をスムーズに実行できるパートナーとして、2001年のSAP R/3導入プロジェクトでもお世話になり、東レ株式会社の業務及びシステムに精通しているさくら情報システムさんに、今回もお願いすることにしたのです。

想定していなかった新モジュール導入など、さまざまな課題に直面

今回のプロジェクトは実装期間が短いため、方針としてバージョンアップの際に新たな機能を追加せず、同時に既存アプリケーションの大幅な改造も行わないことで、想定されるトラブルを未然に防ぎ、スムーズに移行できる手順を採用しました。

しかし実際にスタートしてみると、さまざまな課題に直面しました。
まず当初、資金予算管理モジュール(TR-CBM)に関して、後継モジュールの流動性計画(FSCM-LP)があったのですが、新バージョンにTR-CBMの画面やプログラムが残っていたため、新システムに移行後も継続して利用する予定でした。ところが、詳細なテストを進めるうちに旧バージョンでは正しい金額が計算されないことが判明したのです。そこで急遽、FSCM-LPに置き換えることを決定しました。
また、伝票登録・更新時に時刻がタイムスタンプとして記録されるのですが、当社ではその時刻を参照して処理するアドオンプログラムを作成して、対応していました。ところが、新バージョンではタイムスタンプが暗号化され読み取れなくなっていたため、従来のタイムスタンプと同等のものをアドオンテーブルで実現することにしました。
このような課題に対して、さくら情報システムさんに臨機応変に対応していただき、課題を乗り切ることができました。

進捗状況の見える化&綿密なリハーサルなど、さまざまな工夫でプロジェクトを完遂

新バージョンへの移行には約1週間のシステム停止が必要と試算していたので、夏期休暇での実施が必須条件でした。そのため絶対に遅れや失敗が許されないプロジェクトとして、開発が遅れないための工夫や、地道な作業を徹底しました。

まずは、遅れを発生させないプロジェクト進捗管理体制を敷くことでした。
具体的には開発部門のある浦安(千葉)、財務経理部門のある日本橋(東京)、そしてインフラ部門のある大津(滋賀)と、今回のプロジェクトに関連する各部門がシームレスに進捗管理ができるよう、グループウェアを活用した「見える」進捗管理を日次で実施し、日々のフォローを徹底しました。
結果として、25人の開発者が効率よくプロジェクトを進行できる体制が実現し、最も懸念していたインタフェース再構築も問題なく進んだ結果、計画したスケジュールより1カ月の前倒しに成功しました。またその空いた時間分を、さらなるテスト検証や不測の課題への対応などに活用することができたのです。

さらに3度にも及ぶバージョンアップのリハーサルを開発・インフラ共同で実施し、詳細な作業手順の確立やバージョンアップ時のダウンタイム圧縮に努めました。その結果、初回のリハーサルで要した各作業時間を積み上げると9日間かかるダウンタイムを、最終的には5日間に圧縮することができたのです。そして迎えた夏期休暇期間のバージョンアップ本作業では、当社とさくら情報システムさん双方のメンバー全員が24時間のシフト体制を組んで作業を進めたことで、無事にSAP ERP 6.0に移行することができました。 移行後、操作性に関しては旧バージョンを維持しつつもパフォーマンスが向上し、また、これまで大きなトラブルもなく順調に稼働しています。

プロジェクト成功の最大の要因は、現場と一体感を持てたこと

今回のプロジェクトを通して、改めてさくら情報システムさんの対応に感謝していることが多々あります。
例えば「今回のプロジェクトは、前回SAP R/3導入時のメンバーの方を絶対にアサインしてほしい」といったような難しい依頼や、本来はお願いしにくいような追加要望にも柔軟に対応していただき、また決して考えを押し付けるのではなく、財務経理部門と一緒になって考えながら進めていくスタイルに、大変好感が持てました。
そして何より、東レ株式会社の現場メンバーとさくら情報システムさんが一体感を持って、同じ目標に向かって取り組めたことが、今回のプロジェクトが成功した最大の要因ではないでしょうか。

総評コメント ~東レ株式会社 常任理事 情報システム部門長 重松様より~

プロジェクト開始にあたり、「計画通りは既に遅延している」という認識を徹底しました。週単位でタスク毎の工数をきめ細かく把握し、確実なレビューと翌週の作業を前倒しすることで、計画より1カ月の前倒しを実現しました。それによって、プロジェクトに「ゆとり」が創出され、ヒヤリ・ハットを早期に感知する「危険予知」ができるようになり、テストやトレーニングに時間を費やす事ができました。更に、ユーザーの不安要素を早い段階で取り除けたことで、スムーズな本稼動を迎えられました。これらを、さくら情報システムさんは会計の強みを活かしたうえに、ユーザーと一丸となり同じゴールに向かって取り組んで頂けたことが、プロジェクトの成功要因と評価しております。

お客様の考え方を理解しベストソリューションをご提案
~導入時の相談から開発・導入後のサポートまで~

今回ご紹介させていただいた、東レ株式会社様のERPバージョンアッププロジェクトのように、お客様と一体になって、プロジェクト目標を達成するためのご提案をさくら情報システムは実施しています。 多くのプロジェクトで経験と知識を培ってきたメンバーだからこそ、単に技術的な面だけでなく業務面や運用面においても、お客様の悩みに対し親身に考え提案・実装することができるのです。 ERP導入やERPバージョンアップに関しましては、弊社にお気軽にご相談ください。

※ SAPおよび本文中に記載のSAPの製品/サービス名は、ドイツおよびその他の国におけるSAP AGの商標または登録商標です。
※ リアルモデルは、三井金属鉱業株式会社の登録商標または商標です。

取材協力

東レ株式会社

「先端材料で世界のトップ企業を目指す」という高い志を掲げ有機合成化学、高分子化学、バイオケミストリーといった技術を核に、ナノテクノロジーを融合させた様々な製品を提供している。その分野は幅広く、繊維事業を初め、プラスチック・ケミカル事業、情報通信材料・機器事業、炭素繊維複合材料事業、環境・エンジニアリング事業、ライフサイエンス分野に至る、基礎素材産業を支えるグローバル企業。1926年設立、社員数約7300人(グループ合計約38000人 平成21年3月末現在)、連結売上高14,716億円(平成20年度)。

東レ株式会社
情報システム企画部
主任部員
木部 勝弘様

東レ株式会社
情報システム企画部
主任部員
大洞 勝彦様

株式会社東レシステムセンター

株式会社東レ
システムセンター
基幹システム
事業部
主任部員
笠間 弘人様

株式会社東レ
システムセンター
基幹システム
事業部
SI2課 課長
坂下 学様

さくら情報システム 担当者

開発本部
ERPソリューション部
ERPソリューション
第2グループ
上野 信一

開発本部
ERPソリューション部
ERPソリューション
第2グループ
高橋 剛

営業本部
営業第1部
営業グループ
小林 幸夫
(現大阪支店)

※ 掲載内容、法人名、所属部署、肩書きなどは 取材当時のものです。

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