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CASE STUDY

経理・財務

財務会計システムを
Oracle EBSで刷新
約1年での短期間導入を実現

株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行)様

INTERVIEW

「事業環境を取り巻く変化への対応」、「決算早期化」、「業務の効率化」という課題に対応すべく、従来システムの老朽化を契機に財務会計システムをOracle EBSにて刷新。約1年での短期間導入を実現。業務効率化、制度変更への対応や管理会計・連結会計業務効率化の仕組みを整備した。

高機能で使いやすいOracle EBSを採用し、
実績とコミュニケーション力で導入パートナーを選定

吉田様

10年以上利用していた会計システムのサーバ老朽化を契機に、制度対応(IFRS,日本基準、当局対応など)や内部統制強化など事業環境の変化への対応、決算早期化、業務効率や正確性の向上といった課題に対応すべく、システム再構築の検討を始めました。これまで利用していた会計パッケージは、機能面や使い勝手等で不便を感じていました。当局報告の作成では迅速かつ正確なデータが求められており、銀行単体の決算以外に連結決算・管理会計も含めての効率化も視野に入れました。
パッケージ選定にあたり、金融機関での実績、銀行業で必要な「外貨管理」、「平均残高」機能が標準装備されていること、外部の業務システムからのデータ取込や生成における柔軟性や拡張性を重視し、オラクル社が提供する「Oracle E-Business Suite (EBS)」の採用を決定しました。

花輪様

さくら情報システムをパートナーに選んだ理由は、「金融機関での実績」、「コスト」、「要件の理解力」、そして「コミュニケーション力」です。特に印象に残ったのが「ドリームチームを結成する」との力強い言葉でした。

担当者

「財務部門やシステム開発部門、オペレーションに携わるユーザ様のニーズに最大限お応えするシステム構築」を念頭に置きご提案しました。要件定義から導入、保守・運用まで、銀行会計やEBSの知見を持つベテランなど各分野のスペシャリストをアサインし、プロジェクトに臨みました。

約1年での短期間導入に成功し、順調に稼働中

吉田様

2014年10月から本格稼働が実現できました。
短期間導入の成功の要因はいくつかありますが、プロジェクトメンバー間のコミュニケーションが円滑に行えたことが大きいですね。また、私を含めてIT部門を経験したメンバーが多く、意思決定を迅速に行えたことも挙げられます。

一場様

要件定義を漏れなくしっかり行ったことで、後工程での手戻りを最小化できました。さくら情報システムの適切なプロジェクト管理のおかげで、週ごとの進捗が共有され、課題が明確になりました。
ユーザ側も、システムが変わることに対する抵抗感が比較的少なく、協力を得ることができました。

吉田様

苦労したのは、マンパワー不足ですね。財務部門のメンバーは5~6人、オペレーション担当が5~6人及びシステム部門という陣容でしたが、財務部門とオペレーション担当はほぼ兼任だったため、通常業務をこなしつつ、プロジェクトを進めなければなりませんでした。
また、会計システム刷新に伴う勘定マスターデータの作り替え作業、期中仕訳データの移行作業などは件数も多く苦労しました。1日何件と目標を決めて地道に移行したことが功を奏し、大きなトラブルもありませんでした。会計システムから情報系システムへのデータ連携が多数あったため影響調査も大変でしたが、大きな障害はなく順調に稼働しています。
旧システムでは、不具合の原因特定に時間がかかり対応に追われることも多かったのですが、今は障害時の問題の切り分けが簡単になりました。

花輪様

稼働直後は不具合が発生し早朝に対応することもありましたが、現在は落ち着いています。その際も、さくら情報システムの対応が速く、解決の方向性を的確に示してくれたので助かりました。現在も弊社に常駐しているのですぐに尋ねることができる点も安心です。

業務効率化、運用負荷の削減、BCP対策も実現

吉田様

期中の移行だったため、本格的な効果検証はこれからですが、一定の効果を実感しています。
具体的には、EBSの機能である「会計フレックスフィールド(AFF)」と呼ばれる、取引先、部門、国などのセグメント情報を必要なレベルの階層で集計する勘定科目のフィールドの活用により、各種セグメント別の集計・開示が容易となり、外部報告業務の効率化が図れました。また、連結決算のためのグループ会社との内部取引の抽出・検証作業も効率化できました。

花輪様

投入仕訳の即時反映が可能になったため決算時の処理時間を削減でき、総勘定元帳以外の複数システムをEBSで代替したことでシステム運用負担も軽減されました。
また、今回新たに災害対策サイトを立ち上げ、非常時の際の手順と体制を整備しました。

銀行単位の決算のみならず、
連結決算・管理会計の効率化も視野に

吉田様

新たな財務会計システムの導入により、制度改定や業務システムの改修に対応する仕組みが構築できました。当面の課題は、本稼働での課題を整理したうえで、データ設定などの改善作業を行うことです。その後、現行の業務プロセスの見直しを図り、管理会計分野についても、管理会計元帳への自動連携等の効率化を推進していきます。

一場様

運用しやすいシステムを目指し、ユーザの意見を取り入れながら改善を図っていきたいと考えます。将来的には、単体会計と連結会計の更なる自動化を実現したいです。
プロジェクト中は、弊社側のメンバーが一部変更となる等、予期せぬ事態も発生しましたが、チーム全員が協力し合うことで乗り越えることができました。若手の成長の機会にもつながりました。

花輪様

システムをユーザに提供するまでの一連の工程管理を経験したことで自信がつきました。さくら情報システムのWBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)作成や進捗管理の方法は、現在の業務に大変役立っています。

 

銀行の基幹業務システム構築のノウハウを活かし、
金融会計ソリューションのご提供へ

本プロジェクトが全くの新規のお取引にもかかわらず、オープンにご提案の機会をいただき、ご用命いただいたこと、大変感謝しています。
新生銀行様は、プロジェクト進行中に問題が発生したときでも、「解決する為に何をしたら良いか」と常に前向きであり、かつ迅速に意思決定して下さいました。そのお蔭でスムーズに進み、短期間導入に至ったと確信しています。新生銀行様と銀行の基幹システムを長年手がけてきた弊社とは親和性も高く、コミュニケーションがうまく機能したと感じました。金融機関を取り巻く環境は、多様化、複雑化、グローバル化が進んでいます。今後も経営課題に応える多彩なソリューションをご提案・ご提供して参ります。
※ Oracle、Oracle E-Business Suiteは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標又は商標です。

取材協力

株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行) 様

日本長期信用銀行から新たな経営体制のもと生まれ変わった新生銀行は、邦銀初のATM手数料無料化はじめ、お客様のニーズに応える先進的なサービスを次々と打ち出し、個人・法人向けに幅広い金融サービスを提供。

  • 財務・主計本部
    上席業務推進役
    吉田 智紀 様
  • システム開発部
    統轄次長
    一場 恵津子 様
  • システム運用部
    花輪 康太 様
 

さくら情報システム 担当者

  • 営業本部
    金融営業第3部
    営業グループ
    チーフマネージャー
    遠山 英輔
  • 開発本部
    ビジネスソリューション第2部
    EA1グループ
    グループ長
    池永 雅之

※ 掲載内容、法人名、所属部署、肩書きなどは 取材当時のものです。

ソリューションについて
詳しく

比較検討や社内説明に役立つ
資料をご用意しております。

導入前のご質問・ご相談など、
お気軽にお問い合わせください。

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