サービス事業本部 HRS第2部 グループ長
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個人情報を守るためには
松永 裕子
2015.10.29
現在、平成27年10月より順次、マイナンバーの通知カードの配布が始まり、「個人情報」というものに今まで以上に慎重になっている方も多いのではないでしょうか。 私自身、自分の個人情報を守るだけでなく、他者の個人情報は以前に増して慎重に取り扱うように心掛けています。 ただ、個人情報に対する意識は、世代などにより差があるように思います。
以前、私自身の個人情報が流出してしまうのではないかと感じる出来事がありました。 私の外出中に、「至急連絡をとりたい。連絡先を教えてほしい。」とお客様から私宛に電話があったようです。 この電話を受けた若手社員は、お客様が急がれているからなんとかして私に連絡しなければならないと思い、外部に常駐している同僚などに私の携帯の電話番号を尋ねたようです。 訊かれた側は、個人情報となる電話番号を教えることは出来ないということで電話番号を教えることはなく、その若手社員に連絡してほしいとメールで私へ連絡を入れてきました。
打合せが終わり、メールを確認して、私はドキッとしました。 危うく個人の携帯番号を私が知らないうちにお客様に伝えられそうになったことだけでなく、部署を超えて直接的には関係ない人を巻き込んでいたからです。 今回は電話番号を尋ねられた側の個人情報に対する意識により、電話番号が伝わることはありませんでしたが、仮に誰かが教えていたらと思うと、怖くなりました。
この若手社員は決して悪気はなく、それどころか困っているお客様のために一生懸命対応しようとしたにすぎません。 しかし、スマートフォンの連絡先を交換することが小さい頃から当たり前だったりして、電話番号を伝えることに対する抵抗感があまりなかった可能性もあります。
上記のことで、個人情報を確実に守るための意識・取り扱い方法について、あらためて考えさせられました。 現在マイナンバーの通知カードの配布が始まっておりますが、マイナンバーは、"特定個人情報"の位置づけとなり、通常の個人情報より高い安全性を確保することが必要とされています。企業においては、マイナンバー制度の開始に備えて、マイナンバー情報の取り扱いの0 注意点や具体的な罰則事項を従業員にしっかりと周知し、意識を徹底していくことが重要と思います。
著者プロフィール
松永 裕子
人事・育成業務における課題解決に向けて、お客様と一緒に取り組んでいきます。
システム提案・開発、本社業務(経営企画、人事)等を経験してきました。人事部在籍時には、ダイバーシティをはじめとした人事施策の企画・推進やパーソナルスキル講師等の実績があります。
※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです