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COLUMN

役員コラム

日々雑感

ITエンジニアを目指す諸君へ

鍵川 毅

2017.05.15

今年も桜の季節が過ぎ、新卒の採用面接が始まりました。

時間というものは、誰にでも平等に与えられていますが、私の時間は他人より短いのではないかと愚痴が言いたくなることが多々あります。
そんな足早に過ぎていく時の中に身を置いていると、ふと足を止め過去をふり返り、ノスタルジックな感傷を抱く事があります。

-将来への不安を持たずに目先の享楽にふけるバブルの風が吹き荒れていたころ
  新入社員として社会の入口に立った自身の経験を想い、
-世間では失われた10年と呼ばれたころ
  がむしゃらに仕事をした過去を懐かしみ、多くのプロジェクトで一緒に汗を流した友人達の横顔をほのかな感傷と共に思い出します。

 

我々ITエンジニアとは社会インフラであるITシステムの構築を通じてより良い社会の実現を目指した技術者です。
それと同時に時代から必要とされ、また育まれた技術者です。
情報化社会と呼ばれて久しいですが、これからの情報化社会の進展は過去のそれとは比較にならないほど速まるでしょう。
通信技術の進展、モバイル端末の縮小化、データ分析技術の発展など情報インフラの利便性が高まり、個人が情報化社会進展の恩恵に浴することが可能になってきたというのがその主な理由です。

中でも着目すべき技術革新はAIです。
従来、コンピュータは外部より与えられたプログラムと呼ばれる命令を忠実に実行する機械でした。
それに比して、AIは外部より与えられた情報を元に何を実行すべきか自身で判断する機械に進化しています。
この進化はコンピュータが誕生して以来、最大の進化でありその根本的な性格を変革しうる技術革新です。
この技術革新がもたらす情報化社会の進展は今までの進展を遥かに凌駕するものとなるでしょう。

このような時代に現役のITエンジニアとして立ち会える幸運に感謝しています。

諸君たちがITエンジニアを目指すということは、そういう時代変革の主役になるということと同義なのです。

 

さあ、恐れずに前を向いて、一緒に時代を変革させましょう。
若きITエンジニアたち!!

著者プロフィール

鍵川 毅

エグゼクティブフェロー

都市銀行の勘定系システムから大手電気機器製造業の製販システムなど、多岐に渡る業種のシステム開発を担当してきました。現在は、エグゼクティブフェローとして、主に大規模プロジェクトの統合マネージメント・品質管理マネージメントを担当し、SCMソリューションに関する研究活動に従事しております。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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