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COLUMN

BizTechコラム

ITアーキテクト概要

ITアーキテクトが注目する、今後を担うITエンジニア職種3選

森 隆彦

2017.12.12

少し前の話になりますが、日経SYSTEMSで「ITエンジニア新図鑑」という特集記事がありました。IT技術やビジネス要求の変化が激しい昨今、PMやSEといった従来の呼称だけでは表現しきれない現代の多種多様なエンジニア像が解説されており、非常に興味深い内容でした。

記事には実に22もの職種が紹介されていましたが、今回はその中で3つの職種を紹介したいと思います。興味を持ったポイントはズバリ「ITアーキテクトとの関連性」です。ITアーキテクトの役割定義との親和性、ITアーキテクトの経験の活用という観点から、以下の3つの職種を選びました。

ITエンジニア職種3選

■プロダクトマネージャー

まず始めに紹介するのは、プロダクトマネージャーです。プロダクトマネージャーは、企業のサービスやプロダクトの企画から開発・保守運用までをリードする役割を担います。記事では観光パンフレットの閲覧アプリやスマートフォン広告の効果計測ツールに携わるプロダクトマネージャーが紹介されていました。

プロジェクトマネージャーと名称が似ていますが、システムの開発だけでなく企画や運用フェーズにおいても役割を担うところが異なり、様々な工程に参画するという特徴はITアーキテクトと共通しているといえます。

■デジタルマーケティングエンジニア

次に紹介するデジタルマーケティングエンジニアは、'マーケティングにITを活用し新たな価値を提供したい'という顧客のニーズを汲み取り支援する役割を担います。記事では(1)顧客のリクエストからグランドデザインを作成、(2)デジタルマーケティングを実現するITの構築、(3)サービス提供に必要な運用設計、といった各業務が詳細に解説されていました。

プロダクトマネージャー同様、上流から下流まであらゆる工程に関わるという特徴を持っています。特にグランドデザインの作成については、'ITスキルを活用して顧客の経営戦略を解決する'というITアーキテクトの役割定義ともマッチし、ITアーキテクトが存分に力を発揮できる職種と思われます。

■クラウドエンジニア

最後に紹介するクラウドエンジニアは、インフラエンジニアのクラウド版という文脈で紹介されています。クラウドサービスに精通し、クラウドサービスを利用して要件に最適なインフラを構築する役割を担うのがクラウドエンジニアです。
個々のクラウドサービスの特性をふまえて最適な組み合わせを見極める、インフラ構成をコードで管理する、など自分の最近の業務と重なる部分も多く随所で頷きながら記事を読み進めました。

サービスを組み合わせてアーキテクチャ構成を考えるところは、クラウドエンジニアもITアーキテクトも同じです。ITアーキテクトは、従来はアプリケーションフレームワークやミドルウェアを対象としていましたが、近年はクラウドサービスのAPIを組み合わせることでインフラ領域も含めトータルで考えることが不可欠となってきました。最適なインフラ構築の実現にクラウドサービスの活用がキーとなっている昨今では、ITアーキテクトとクラウドエンジニアは非常に近い関係であるといえます。

まとめ

現代のITエンジニアの職種から、ITアーキテクト視点で3つの職種を紹介いたしました。今回は紹介しきれませんでしたが、これ以外にもAIやVR、IoTなど最新のテクノロジーを駆使するエンジニアについて記されておりましたので、ご興味のある方は是非記事をご覧いただきたいと思います。

著者プロフィール

森 隆彦

法人事業本部 デジタルソリューション部 グループ長

お客さまのビジネスに貢献するITサービスの提供を、ITアーキテクトとして戦略的情報化企画から開発、運用まで、幅広くアシストします。エネルギー系企業や金融系企業などのシステム構築経験をバックボーンに、高可用性が求められるシステム開発における非機能要件定義やデータモデリング、パフォーマンスチューニングを得意としています。また、社内外のITアーキテクトコミュニティの運営にも携わり、ITアーキテクト職の啓発および後進の育成を推進しています。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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