MENU

 

COLUMN

品質コラム

おすすめ記事

「ビジネス実務法務検定試験(R)」をご存知ですか?

菅野 広幸

2019.03.11

「承認してインストールを進めますか?」

アプリケーションをインストールする際に表示される長い長い利用許諾契約書や免責条項をしっかり確認していますか?
長すぎて読む気がしない、承認しないと先に進まない、などを理由にほとんど確認しないまま承認している方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、もし自分に不利益になるような記載が含まれていたらどうでしょう?後から後悔することになるかもしれません。

ビジネスの場面で言えば、契約はさらに厳格さが求められることは言うまでもありません。ただし、契約に関する法務知識を有し、危険性を意識できていれば無用なトラブルや会社への損害を未然に防ぐことができるでしょう。

閑話休題。

 

社会人としての法務知識の重要性

企業にコンプライアンスやリスク管理が求められる今日、法務に関する知識を持つことは社会人の必要不可欠なスキルとなりました。そこで当社は2017年度より法務や品質保証の専門担当者が講師となり、中堅社員向けに契約や著作権に関する法務研修を開始しました。今年度はさらに対象者を広げ、「ビジネス実務法務検定試験(R)(3級)」(略してビジ法)(※)の資格取得活動を開始しました。
今回はこの活動についてご紹介します。

 

ビジネス実務法務検定試験(R)とは

ビジネス実務法務検定試験(R)とは東京商工会議所が主催している検定試験で、「仕事の現場で役に立つ幅広い法律基礎知識を身につけることができる」資格試験です。

初心者向けの3級は「社会人としての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる」レベルが想定され、多くの企業で社員教育や昇格試験に採用されています。

 

ビジ法(3級)取得推進活動について

今回このビジ法(3級)試験の「合格」を目標に活動を行いました。
活動の目的を「社会人として最低限知っているべき基礎的な法務知識」を習得し、業務へ活用することとし、受験者を募集しました。受験料や書籍代は会社から支援する旨通達したところ、新人から部長まで120名を超える社員が挑戦すると名乗りでました。

合格者からアドバイスを受けたり、学習方法を共有するなどして受験勉強に励み、2018/12/09(土)に実施された第44回「ビジ法検定(3級)」にチャレンジしました。その結果、合格者は100名超え合格率も85%全国平均を10ポイント上回る好成績となりました。

参考1
全国の結果:受験者12,522名 実受験者10,783名 合格者8,186名 合格率75.9%

参考2
当社の受験者の平均学習時間 23.5時間 自己採点平均 83.5点(合格ラインは70点)

 

取得推進活動を通じて得た成果

多くの社員が基礎的な法務知識を理解できたことが一番の成果ですが、想定外の成果もいくつかありました。

例1:声を掛け合って活動に取り組んだ部署は結束が高まり、通常業務にも好影響(合格率も高い傾向!)
例2:業務だけでなく、身近な部分で参考になったことも多く、働き方を見直すきっかけとなった
例3:万一のトラブルに備え、自分自身や会社を守る対策を講じていこうと思った

このように、社員の働き方や考え方に良い変化が多くみられたことからも、今回の活動の成果は「充分あった」と評価しています。

 

今後に向けて

今後は上位試験へ挑戦するなど新たな取り組みを計画しています。また若手社員への基礎教育も積極的に継続し、社内の活性化に繋がることを期待しています。

 

P.S. 私事ですが、今後は免責条項もしっかり確認したいと思います。

 

著者プロフィール

菅野 広幸

法人事業本部 企画グループ リーダー

COBOL、VB、Javaなどを利用したさまざまなエンタープライズシステムの開発に従事してきました。その後、ミドル・インフラ・DBAも経験し、社内の技術支援を10年間実施しました。現在は過去の経験を活かし、開発部門の品質担当部署のリーダとして社員のスキル教育や意識改革、品質向上施策を推進中です。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

この記事をシェアする

比較検討や社内説明に役立つ
資料をご用意しております。

導入前のご質問・ご相談など、
お気軽にお問い合わせください。