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COLUMN

業務効率化

RPA導入

プログラム未経験でも!誰でもなれる「RPA市民開発者」とは

林 芳美

2023.08.21

「市民開発」という言葉をご存じでしょうか?
「市民開発」とは、プログラム開発をITの専門技術者に限定せずに、非IT部門のビジネスユーザーが直接現場で開発することを指します。

ひと昔前までは、一部の高度な技術を持つ開発者が一括してプログラム開発を行うことが当たり前でした。しかし、最近では、「ノーコード開発ツール」といわれる、プログラム技術をほとんど必要としない開発ツールが進化を遂げており、プログラム開発の役割自体が変化しつつあります。「高度な開発はプロ開発者」「業務改善は自分たちで開発」と、棲み分けするお客様も増えてきていると感じています。

現在私は、「UiPath StudioX」というノーコードのRPA開発ツールを使用して、社内の市民開発を推進しています。「UiPath StudioX」は、ドラッグ&ドロップで作業工程のパーツを組み合わせて、簡単にロボットを開発することができるツールです。プログラムの処理手順は、図形のフローを追って視覚的に見ることができるため、保守性にも優れています。

数年前、RPAという言葉が出始めた頃は、ローコードツール・ノーコードツールとはいっても、まだまだ取っつきにくさがありました。しかし、最近では驚くほど進化を遂げており、入門者が難しいと感じるポイントは軒並み改善されてきていると感じます。

昨今の進化の中で特に感動したのは、API連携(Application Programming Interface:異なるアプリケーション同士が、内部的に直接、情報をやり取りするためのインターフェース)がボタン一つで設定できるサービス「UiPath Integration Service」が追加されたことです。このサービスを使用することにより、これまで高度技術とされていたAPI連携を市民開発でも実装できるようになりました。社内向け研修の受講者からは、「ロボット開発なんて難しそうだと思っていたけれど、思ったより簡単だった。やってみて良かった。」という声が聞かれました。

「ノーコードツールの進化」「IT技術を活用した業務変革」「IT技術者不足」などの要素によって、市民開発の機運が高まりつつあると感じています。今は多くの方が、Excel・Word・Outlookといった業務ツールを使いこなしていますが、RPAもその一つに加わる日も近いのではないかと感じています。



本文に記載されている製品名、会社名は各社の商標または登録商標です。

著者プロフィール

林 芳美

業務ソリューション事業本部 デジタルクリエーション部

2018年に社内にUiPathを導入し、社内でのRPAの活用を推進するため、RPAの環境構築、導入支援、開発業務などに従事してまいりました。現在は、社内・社外のRPA研修講師を務め、活動の場を広げております。プライベートでは、RPA関連のコミュニティやイベントに積極的に参加し、情報アップデートに務めています。


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