COLUMN
コラム
業務効率化
業務効率化と生産性向上の違いとは? 具体例で確認しよう
2023.07.24
昨今、少子高齢化による労働人口の減少や、急激に変化するグローバル市場などに対応すべく、業務効率化や生産性向上の必要性が唱えられています。しかし、業務効率化と生産性向上は混同されることも多く、違いを明確に捉えられていない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、業務効率化と生産性向上それぞれの概念や、双方の違いについて解説します。また業務効率化と生産性向上の具体例や、RPAを用いた業務効率化・生産性向上などについても紹介します。
働き方の改善などでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
このコラムの内容
・ 業務効率化と生産性向上の違いについて
・ 業務効率化と生産性向上の具体例
・ RPAを用いた業務効率化・生産性向上
・ まとめ
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業務効率化と生産性向上の違いについて
それでは、業務効率化と生産性向上それぞれの意味や、双方の違いについて解説していきましょう。
業務効率化とは
業務効率化とは、既存の業務における「ムリ」「ムダ」「ムラ」を削減し、業務手順や作業タスクの見直しを効率的に行えるようにすることを目指す取り組みです。
「ムリ」は、作業において人や設備に過度な負担がかかる状況のことです。
「ムダ」は、本来必要としない作業のことです。
「ムラ」は、作業量のばらつきのことです。
生産性向上とは
生産性向上とは、与えられた資源や労力を使いより多くの成果を生み出すための取り組みのことです。効率的に業務を遂行するための取り組み=生産性向上と言うこともできます。
生産性を計算式で表すと、下記のようになります。
生産性=成果や付加価値(アウトプット)÷企業の投入資源(インプット)
投入した資源で多くの生産物を生み出している状態が「生産性の高い状態」であり、成果や付加価値を向上させることが「生産性向上」です。
業務効率化と生産性向上はどう違う?
業務効率化と生産性向上は混同されがちですが、本質的には別の意味合いを持つ言葉となります。「ムリ」「ムダ」「ムラ」を削減し業務の改善を図る業務効率化は、生産性を向上させるためのひとつの施策です。
業務効率化を実現すると生産性向上につながる一方で、生産性向上には業務効率化以外の手段が用いられるケースもあると考えてもよいでしょう。
業務効率化と生産性向上の具体例
業務効率化と生産性向上は、企業の成長・発展を目指す上で欠かせないものです。ここではそれぞれの具体例をいくつか紹介します。実際に業務効率化や生産性向上を進めたい場合のヒントにしてみましょう。
業務効率化の具体例
コスト削減や業務効率化の手段のひとつに、「AI-OCR」の導入が挙げられます。OCRとは画像を読み取って文字データに変換する技術で、そこにAIが組み込まれ読取精度が向上したものがAI-OCRです。
製造業や不動産業など幅広い業種でAI-OCRが導入されており、帳票や注文書、販売データの登録などに活用されています。
手書き、PDF、FAX、写真で撮った書類などを高精度でデジタルデータ化することで、データ入力作業の削減や検索性の向上が実現できることでしょう。
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生産性向上の具体例
働き方改革が進められるなかで生産性向上は重要なトピックとなっており、多くの企業でさまざまな施策が取り入れられています。
例えば、経理業務のなかでも「立替経費精算」「現金出納管理」「請求書発送」などのノンコア業務を外部業者にアウトソーシングすることは、生産性向上につながる手段のひとつです。専門性の高い外部企業に作業を委託することで、社員教育やルーチン業務に割いていたリソースをコア業務に回せるようになります。
また、会議の効率を上げることも生産性向上につながります。レジュメなどの会議資料は事前に配布する、会議時間に上限を設けるなどのルールを定めることで、ムダな労働時間を削減できるのです。
日々の業務のなかには効率化できるものも多く、改善の目を向けることで生産性が大幅に向上するケースもあるでしょう。
RPAを用いた業務効率化・生産性向上
RPAをはじめとするテクノロジーを用いることも、業務効率化や生産性向上を図る上で有効です。
RPAは「Robotic Process Automation」の略で、集計や計算などの単純作業をロボットが自動で行う技術のことを指します。膨大な事務作業をRPAに肩代わりしてもらうことで、作業時間の大幅な削減やヒューマンエラーの防止などが期待できます。
実際に累計約5,000時間超の業務時間削減につながった事例や、月間9000時間以上自動化を実現し業務品質を向上させた事例はこちらで紹介しています。
決算時のレポートや販売状況の調査、品質データの収集と分析などに適用できるRPAは、経理・マーケティング・製造などさまざまな業務領域にて生産性の向上を実現できるとされています。
さくら情報システムでは、業務の自動化・効率化だけではなく業務品質も向上させるRPAソリューション「SakuRobo」をご用意しています。テクノロジーを用いて大幅な業務効率化・生産性向上を目指す場合は、ぜひ「SakuRobo」の導入をご検討ください。
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▶ 関連コンテンツ:DX推進が業務効率化につながる理由や具体例について
まとめ
業務効率化と生産性向上は混同されることが多い言葉ですが、業務効率化は生産性を向上させるためのひとつの施策であり、本質的な意味合いは異なります。
双方とも企業の成長・発展を目指す上で欠かせないものであるため、意味を理解しておくとよいでしょう。
業務効率化・生産性向上を図る際は、本記事で紹介した具体例や施策などをぜひ参考にしてみてください。
さくら情報システムは、1972年の設立以来、銀行グループのSIerとして50年以上にわたり基幹システムの構築運用を手掛けてまいりました。培ってきた信頼と蓄積したノウハウで、それぞれのお悩みに合わせたソリューションをご提案いたします。
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さくら情報システム編集部
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