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COLUMN

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DX推進に悩む方へ:業務の「可視化」が解決の鍵です

上野 孝

2023.11.17

私は今年度よりコンサルティング部で働いており、その中で当社のお客様からは業務の「可視化」に関するご相談を多く受けています。そこで、今回は以下の内容で「可視化」についてお話します。

1.なぜ今「可視化」なのか?
2.「可視化」から収益向上を目指すには?


1.なぜ今「可視化」なのか?

最近「可視化」という言葉をよく耳にされていませんか?
その理由の一つとして、経済産業省を中心に政府が推進している「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が挙げられます。「DX」で、なぜ今「可視化」なのかについてお話したいと思います。

DXについては、経済産業省より2018年の初版から4種類にわたる「DXレポート」が公開されており、各企業は同レポートをもとにDXの推進に取り組んでいます。
特に最新のDXレポート2.2(※1)では、以下の3つの具体的な方向性やアクションが提示されています。

・デジタルを、省力化・効率化ではなく、収益向上にこそ活用すべきであること
・DX推進にあたって、経営者はビジョンや戦略だけではなく、「行動指針」を示すこと
・個社単独でのDX推進は困難であるため、経営者自らの「価値観」を外部へ発信し、同じ価値観をもつ同志を集めて、互いに変革を推進する新たな関係を構築すること
 
ただし、DX推進の具体的なアクションといっても、以下の理由により、順調に進めることが難しいケースもあると言われています。

(1) DXを推進できる人材がいない
(2) DXに取り組む予算がとれない
(3) 経営トップの知識や関心が不足している

しかし、
(1)の人材については、毎月「DX認定事業者」が増え続けていることを鑑みると、各社DX人材の育成に力を入れて取り組んでいることがわかります。
また、お客様との実際のやりとりからは(2)の予算についても各社それぞれの予算に応じて、段階的な取り組みで対処しようとしていることが伺えます。
そして、(3)の経営トップの知識や関心については、最近では不足ではなく、むしろ経営トップの関心は大きくなっているという話しを聞きます。とはいえ、関心はあっても、具体的にどこからどう取り組んでよいかわからないという点がDX推進における大きな課題です。

そこで、「可視化」の出番です。
「DXを進めるにあたって、どこからどう取り組めばよいかわからない」というお客様の課題解決の手段として、現状を分析し、取るべき対応を定めることができる「可視化」は最適であると言えます。


2.「可視化」から収益向上を目指すには?

「可視化」と一口に言っても、では何をどこまで可視化するのか?がわかりにくいと思います。
当社ではお客様の課題・状況に応じて、以下4つのレベルで「可視化」を定義し、それぞれのレベルに応じた「業務可視化ソリューション」を用意しています。(下図参照)
さらに、各レベルに応じて、業務プロセスや業務量などの視点で具体的に可視化し、次のステップの業務改善=収益向上(既存ビジネスの付加価値向上)に繋げることを目指しています。

sol155-business-visualization.png

そもそも「可視化」は"DX推進の手段"と言いました。そして、経済産業省が定義するDXは、デジタル技術を活用して収益向上(既存ビジネスの付加価値向上)を目指しています。
そのため、可視化の次のステップとして、収益向上(既存ビジネスの付加価値向上)の実現に向けた具体的な取り組みである「業務改善ソリューション」を当社では用意しています。(下図参照)

sol156-process-consulting-service.png


最後に
以上が「可視化」についてのお話でした。『なぜ今「可視化」なのか?』『「可視化」から収益向上を目指すには?』についてご説明しましたが、今後、DXは更に加速していくと思われます。当コラムがDX推進の最初のアプローチとしての「可視化」の理解の一助となれば幸いです。

(1)経済産業省ホームページ
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/covid-19_dgc/pdf/002_05_00.pdf

著者プロフィール

上野 孝

法人事業本部 コンサルティング部

保険のシステム開発に関わって約30年、これまで延べ12社の開発、保守、社員支援を行ってきた経験を持つアプリケーションスペシャリストです。
業界知識を活かし、お客様のIT部門を中心に支援を行ってきました。また、昨今は業界にかかわらずコンサル業務にも携わっており、幅広い視点からのアドバイスや戦略立案も行っています。



※ 所属部署・役職は掲載時点(2023年11月)のものです

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