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2024.02.21

ソリューション

詳細情報は随時更新・生成AIと社内データを連携したツール「SIS-GAI」の開発・導入による業務効率化、生産性向上の取り組みを開始しました

さくら情報システム株式会社は、従業員向けに社内ルール、規程など各種文書を含む回答機能を備えた生成AIアシスタント「SIS-GAI」を開発・導入しました。
SIS-GAIでは、生成AIの学習済み一般情報の回答提示やタスク実行だけでなく、社内特有の情報を参照してより正確な回答を生成することができます。

■開発・導入の背景
企業内にて生成AIを業務効率化や生産性向上を目的として活用する際には、各社員がその使用方法を正しく理解することが必要です。また、生成AIの単独導入だけではなく、社内データとの効果的な連携が企業の競争力を高める重要な要素となります。
さくら情報システムでは自社データ連携の可能性を探るべく、生成AIと社内文書をシームレスに組み合わせる検証を進めてきました。

■SIS-GAIについて
SIS-GAIは、当社専用のMicrosoft Azure環境上に「Azure OpenAI Service」やアプリケーションを構築しています。これにより自社データや入力情報の社外への流出を防ぎつつ、セキュリティと利便性の両立を実現しています。
またMicrosoft Teamsと連携して動作することで、各社員は使い慣れたコミュニケーションツールを通して生成AIを直接利用することができます。

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なお、今後の展開や多様な業務環境への適応を見据え、Microsoft Teams以外のビジネスチャットツールとの連携も考慮した開発を行っています。
また、生成AIの使用にあたっては回答の正確性の判断や、個人情報および機密情報の入力禁止など、適切な利用方法のガイドラインを策定し、社内に周知しています。これらは技術の発展や法的動向を踏まえ、順次見直しを行います。

■SIS-GAIの機能
生成AIの能力を引き出すためには、AIへの指示である「プロンプト」が重要です。しかし、日常的な利用シーンにおいては、ユーザーが毎回プロンプトを入力するのは非効率的な場合もあります。
そこでSIS-GAIでは、よく使われるプロンプト(チャット、ビジネスアイディアの提案、文書の要約、コードの説明など)を事前にアプリケーションに組み込み、ユーザーは目的を選ぶだけで簡単に生成AIを活用できるようにしました。

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また、生成AIだけでは答えられない社内特有の質問にも対応します。これを可能にする「社内ナレッジ検索」機能を実装しました。
精度の良い検索を実現するために、ExcelWordPDFHTMLなどさまざまな形式で作成された約400種類の社内文書(ルールや規程など)からテキストを抽出し、AIが扱いやすいようにタグ付けや分割などの処理を事前に行っています。
ユーザーの質問には、Azure AI Searchを活用して関連性の高い情報を見つけ出し、質問内容や文脈を踏まえた回答を生成します。
このアプローチは多様なデータに応用でき、生成AIと社内の情報を組み合わせることによる幅広い応用シナリオを生み出せる可能性があります。

社内ナレッジ検索のアウトプットイメージ
(社内ルールベースの質問に対して、回答分と関連資料のリンクが表示される)

sis_gai_knowledge.png加えて、ユーザーは生成AIの回答に「いいね」ボタンなどのフィードバックを与えることができます。フィードバックを機能や精度の向上に役立てるため、会話内容やユーザーの評価を分析する機能も開発しています。

■今後の展開
さくら情報システムでは、今後も引き続き最新の技術動向を注視し、積極的な活用に挑戦します。
また、社員の利用状況を可視化・分析結果を改善活動につなげて、社員が価値を理解して日常的に業務利用するといった好循環の実現を目指します。
さらに、生成AIと自社データの連携を安価に実現し、業務効率化や生産性向上を支援する新たなソリューションの提供に取り組みます。

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