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COLUMN

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日々雑感

2017年を振り返って

鍵川 毅

2017.12.18

師走の風が身にしみる今日このごろ、年末も近づき、2017年もあと僅かとなりましたので今回のコラムでは今年のIT業界を振り返ってみようと思います。

今年のトピックスとして、最初に述べておきたい事柄はAIの一般社会への普及です。
2006年以降の第3次AIブームと呼ばれる社会現象の中、深層学習の実用化成功により企業も人工知能という言葉を積極的に使っています。最終的には労働不要の「瑞穂の国」が出現するというプレ・シンギュラリティ仮説が一定の支持を集めるなど、AIに対する期待は異常とも思えるほどに過熱しています。
2017年はそうした状況下において、自動運転やAIスピーカーなどその未来を予感させる製品が広く市場に認知された年といえるでしょう。
AIの可能性についてはさまざまな局面で語られていますのでここでは述べませんが、新たな時代の到来を予感させる技術である事を今更論じる必要は無いでしょう。

また今年のトピックスとしてクラウドの伸展も見逃せない事柄です。
クラウドの歴史を紐解くと、ネットワークコンピューティングやグリッドコンピューティングが提唱された時期を経て、現在の「システムを保有する形態から必要な時に利用する形態」に変化しつつあります。
業務システムから個人ユーザーが使用するゲームに至るまでクラウドが伸展し、認知された年が今年2017年であると考えます。

ところで天皇陛下のご譲位に伴う、平成の終わりが近づきつつあります。
報道によりますと2019年4月末、皇太子殿下が新天皇として即位され、新たな元号が施行される見込みです。
思い起こすと平成元年、即ち昭和時代が終わりを告げた年は1989年です。世界的にはベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が終結した歴史的な年でもあります。
余談ですが私が社会人としてエンジニアの端くれに加わった年でもあります。

平成時代の終わりが近づき、新たなる元号となる時代の区切りにおいて社会全体が新たな時代に向けた変化を着々と具現化し始めた年が2017年であったと感じます。
その様な変革の時期にあって、新たなる時代の主役は間違いなくIT技術となるでしょう。
さあ、新たなる時代の扉を共に開けましょう、ITエンジニア達 !!!!!

著者プロフィール

鍵川 毅

エグゼクティブフェロー

都市銀行の勘定系システムから大手電気機器製造業の製販システムなど、多岐に渡る業種のシステム開発を担当してきました。現在は、エグゼクティブフェローとして、主に大規模プロジェクトの統合マネージメント・品質管理マネージメントを担当し、SCMソリューションに関する研究活動に従事しております。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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