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COLUMN

人事コラム

人事・給与システム

人事制度

人事部門の役割とは?

下里 祐司

2012.12.20

「人事部門の役割って何だと思います?」昔、私がシステム導入を行ったときに、あるお客様からこんな質問をされました。

瞬間的に私の頭を廻ったのは「人を採用すること?」「給与を支払うこと?」「発令等の人事管理?」「教育や研修?」「制度の設計?」といった実務ばかりでした。
困惑気味の私に、そのお客様は「経営が必要な時に、必要なスキルを持った、必要な人数の人材をタイムリーにそろえることだよ。」と教えて下さいました。
このような視点をまだ持っていなかった当時の私には、目から鱗が落ちたようなインパクトのある言葉でした。

 

もちろんこの答えのみが正解ではなく、私が瞬間的に考えた事も間違いではありません。
ただ、この大きな目的を達成する為の手段として、人事部門は人を採用し、賃金を支払うことで人材を確保し、制度による処遇や教育・研修をすることでスキルアップさせ、必要な人材を必要とする部門に異動するのだということを理解しました。

 
その後、人事給与関連のシステム導入や業務改善、アウトソース等のご提案をさせていただく際には、「必要な時に、必要なスキルを持った、必要な人数の人材をタイムリーにそろえる為に」を念頭に、どの様なお手伝いさせていただくことができるかを考えてきました。いくつものシステム導入や業務改善のお手伝いをさせていただく中で、現状のシステムや業務がどの程度整理されているかによって、同じ改善策を実施した場合でも得られる効果が異なることに気が付きました。

アウトソースやシステム導入の際にはよく、「コア業務に集中いただけます。」と耳にします。(実際私も申し上げるケースが多いです。)しかし「必要な時に、必要なスキルを持った、必要な人数の人材をタイムリーにそろえる」を大きな目的と考えた場合には、業務の成熟度によってコア業務となりえるものが異なってきます。

 
次回以降では私の経験を元に、どの様なケースではどの様な改善が有効なのかを、事例を交えながらご紹介させていただこうと思います。

今後も不定期にコラムを掲載させていただきます。
ご興味を持っていただけた方は、次回もご覧いただければと思います。

 

著者プロフィール

下里 祐司

サービス事業本部 HRS第2部 部長

人事給与、社会保険、ITと複数の視点で業務改善からシステム導入、運用構築までをワンストップでサポートします。
IT技術をバックボーンに人事部経験や社会保険労務士の知識を活かした人事給与業務の業務改善、効率化、システム化を得意としています。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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