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人事部門のコア業務とは?

下里 祐司

2013.10.15

暫く間が空いてしまいましたが、前回の続きとして業務成熟度によるコア業務の違いについてお話しをさせていただきます。

前回申し上げた人事部門の真の役割は、「必要な時に、必要なスキルを持った、必要な人数の人材をタイムリーにそろえる」ことだと定義すると、人を採用し、人を育成し、評価し給与を支払うことで人を確保・管理することがコア業務となります。

「あれ?」と思われましたでしょうか。
一律に考えてしまうと人事部門の業務は全てコア業務となることに気づいていただけたかと思います。

人事部門で行われている業務は、法令で定められ実施しなければならない業務も含めて、全ては人材確保のためのコア業務と考えられます。

 

では、アウトソーサーやコンサルタントがよく言う「コア業務に集中いただけます。」は全くのでたらめでしょうか。

そんなことはありません。実際に各社様が注力すべきコア業務は存在し、上手にアウトソースやシステムを活用することで注力できるようになります。

謎かけのようになってしまいましたので、私が考えるコア業務について述べさせていただきます。

 
私は、コア業務は業務の成熟度によって変化すると考えています。

給与計算や社会保険の届出等、定型的な業務であっても、手順化や見える化がされずに、常にミスが潜んだ状態であれば、人材確保の為に注力すべきコア業務と言えるでしょう。反対にフロー等で見える化され、オペレーショナルリスクも管理可能な状態となっていれば、給与計算や社会保険の届出等の定型的な業務は、ノンコア業務と位置付けられます。

このような成熟した業務の状態であれば、採用や人事制度設計、育成計画策定等が注力すべきコア業務になってくると思います。

次回以降では成熟度別に考えられるコア業務と、有効な業務改善について、事例を交えながらご紹介させていただきます。

 

今後も不定期にコラムを掲載させていただきます。
ご興味を持っていただけた方は、次回もご覧いただければと思います。

 

著者プロフィール

下里 祐司

サービス事業本部 HRS第2部 部長

人事給与、社会保険、ITと複数の視点で業務改善からシステム導入、運用構築までをワンストップでサポートします。
IT技術をバックボーンに人事部経験や社会保険労務士の知識を活かした人事給与業務の業務改善、効率化、システム化を得意としています。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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