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COLUMN

人事コラム

ダイバーシティ

仕事をする上で大切にしていることをお互いに知っていますか

松永 裕子

2017.05.25

日々の仕事や生活の中で、自分自身で大切にしていることは何でしょうか。

誰もが「決められた役割を全うする」「自分や自分のチームの成果物は完璧なものにしたい」「職場の雰囲気を常によい状態にしたい」といったモットー、価値観を持っています。
しかし、この価値観は同じ職場にいるからといって、その場にいる全員が同じとは限りません。それゆえに仕事がやりづらい、わかり合えないなどという経験が誰にでもあると思います。

たとえば、納期が切迫している時に仕事の指示を出した上司側とそれを受けた部下側とでの価値観の違いは、お互いのストレスを増大させ、結果として納期遅延につながる可能性があります。
上司は部下に対して、「納期と品質の両方を守ってほしい」と期待しつつ、お客様に迷惑をかけないために、優先順位をつけながらさまざまな手を打ちます。それでも最終的に納期や品質への懸念を解決できない場合には担当交代の決断も必要となります。しかし、上司に「部下の気持ちを大切にしたい」という思いが強いと、ジレンマに陥り、ストレスを生み出す要因になるかもしれません。
一方、部下の方はどういう思いで取り組んでいるでしょうか。「自分でやりきりたい」「品質を大事にしたい」などと思っているかもしれません。どちらも悪いことではありませんが、置かれている状況や、上司と部下で価値観、優先順位のズレ・すれ違いがあると問題です。

このようなズレやすれ違いは、状況に影響されることもありますが、もともとお互いが持っている価値観が大きく左右します。たとえば、エニアグラム性格論では、個人の特性を9つに分類します。まわりの人が自分と同じタイプ、同じ価値観を持っている確率は1/9です。つまり、自分と価値観が違う可能性のほうが高いのです。お互いが大切にしていることを知っておくと、すれ違いが減り、仕事を進めるのがスムーズになるのではないでしょうか。まずは話をして、お互いを知るところから始めてみてはいかがでしょうか。

これは仕事だけでなく、家族など、プライベートの関係にも有効です。まわりの人のことを大切にするためにも、相手の価値観を理解すべく、話をしてみることをお勧めします。

著者プロフィール

松永 裕子

サービス事業本部 HRS第2部 グループ長

人事・育成業務における課題解決に向けて、お客様と一緒に取り組んでいきます。
システム提案・開発、本社業務(経営企画、人事)等を経験してきました。人事部在籍時には、ダイバーシティをはじめとした人事施策の企画・推進やパーソナルスキル講師等の実績があります。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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