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タレントマネジメントシステムの実現方法

福田 護
2017.06.23
現在、タレントマネジメントシステム導入を検討中の企業様も多いかと思います。
中には、複数のパッケージソフトを並べながら、どれが自社にとって最適なのか判断に迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
タレントマネジメントのパッケージソフトで、何がしたいですか?反対に何ができると思われていますか? 本来、タレントマネジメントとは...、
・「人材配置の最適化」
・「長期的な従業員の育成」
などを目的としたものです。
スキル(保有資格、成長過程)・ミッション(目標・達成度)・キャリア(経歴、得意分野)・マインド(適性検査)を「見える化」し、さらに「分析」や「検証」ができるものが、一般的なタレントマネジメントシステムです。
しかし、ここまで機能を充実させると、やはり価格も「高額」になりがちです。初期費用に加えて1,000名規模の企業様でのランニング費用は年間数百万円にもなります。この金額が高いか安いかの判断は各企業様で分かれると思いますが、折角システムを導入しても、使いこなせないと宝の持ち腐れになってしまいます。
これから人事システムを導入しようと検討している企業様であれば、タレントマネジメントを含む「人事管理システム」を選択肢に加えるのも一手です。
では既に「人事管理システム」を利用中の企業様は、タレントマネジメントシステムを追加導入しないとタレントマネジメントができないのでしょうか。
ここで一つ、提案があります。まず、次の4点について確認してみてください。
1、人事情報の基本項目は管理されていますか?
・氏名(漢字・カナ) ・性別 ・住所
・入社年月日や社会保険の加入情報
2、従業員の「スキル」は管理されていますか?
・資格取得の情報
(公的資格の取得情報)
(業務スキル・言語スキル・製品スキルの各レベル)
3、従業員の「ミッション」は管理されていますか?
・目標(業績・役割・行動)
・それぞれの達成度
4、従業員の「キャリア」は管理されていますか?
・職務・職種履歴
・研修等の受講履歴
上述のような項目や情報が既に管理・蓄積されていれば、いつでもタレントマネジメントは始められます。人事管理システムからそれぞれの項目をダウンロードし、表計算ソフトなどを使えば、いろいろな分析やレーダーチャートのような図表にもすることができます。
タレントマネジメントシステム未導入でも、工夫次第で「自社製人材分析ツール」によるタレントマネジメントの運用が可能となるのです。
まずは、『人事管理システム』のデータベースを確認・充実させるところから、タレントマネジメントを始めてみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール

福田 護
人事システムや研修管理システム等の構築・導入に携わる、人事部門や人材管理部門の方のお手伝いをいたします。
人事給与システム、就業管理システム、研修管理システム等の提案~導入を経験。本番導入以降の運用もサポートしております。
※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです