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経理業務アウトソーシングのメリットと注意点
2023.09.05
近年、これまで社内で行っていた経理業務をアウトソーシングする手法が注目を集めています。領収書の処理や日々の計算業務などを代行会社に委託できれば、さまざまなメリットが得られるからです
本記事では、経理業務のアウトソーシングのメリットや、アウトソーシングする上で注意すべき点などについて解説します。
このコラムの内容
・経理業務アウトソーシングのメリットとは
・経理業務アウトソーシングで注意すべき点
・経理業務アウトソーシングの成功のために
・まとめ
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▶ 関連コラム:経理の業務効率化の方法は?具体的な手法や注意点を解説
経理業務アウトソーシングのメリットとは
経理業務のアウトソーシングとは、これまで自社で行っていた経理作業を外部業者に委託することです。「経理BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」や「外注」、「業務委託」などと呼ばれることもあり、うまく活用することでさまざまなメリットを享受できます。
ここからは、経理業務をアウトソーシングする具体的なメリットについて解説していきます。
本質的な仕事に注力できる
経理業務には、ルーティン業務やノンコア業務と呼ばれるような、企業の利益に直結しない、定期的、定型的な業務が多くあります。これらの業務の負担が大きいと、本質的な仕事、いわゆるコア業務にかけられる時間が少なくなってしまいます。一方でルーティン業務、ノンコア業務をアウトソーシングできれば、コア業務にかけられる時間が増やせます。
業務を効率的に行うための棚卸しができる
アウトソーシングの検討をはじめると、自然と業務の棚卸しが必要となってきます。業務内容や業務量が明確になり、人がやるべき仕事、システムで自動化できる仕事などの振り分けもしやすくなるでしょう。それらの業務を委託先に任せ、最も効率的なやり方は何かを提案してもらうこともできます。結果、業務効率を格段に上げることも可能になるのです。
業務のコストパフォーマンスが上がる
経理業務のアウトソーシングは、人件費などの業務コスト削減に効果的です。従来は自社で行っていた経理業務に関する採用や、教育に関する費用などが減らせます。また、委託先はそれぞれの作業に慣れた担当者が業務を行うため、単価あたりのパフォーマンスが上がるというメリットもあります。
経理業務アウトソーシングで注意すべき点
ここからは、経理業務のアウトソーシングにおける注意点について解説していきます。
アウトソーシング先の選定は慎重に行う
経理業務のアウトソーシングを成功させるためには、委託先を慎重に選定する必要があります。柔軟性がない業者や、レスポンスが遅くコミュニケーションがとりにくいアウトソーサーなどを選んでしまうと、コア業務に支障を来してしまう恐れもあるでしょう。
ホームページの内容や問い合わせ時の対応などをもとに判断し、信頼のおける委託先を選ぶことが重要となります。
アウトソーシング先のセキュリティ体制をよく確認する
経理業務では取引先や顧客の個人情報を扱うケースも多いため、情報漏洩のリスクが気になる点でしょう。大きなトラブルになることを避けるためにも、委託先のセキュリティ体制はしっかりと確認する必要があります。
例えば、セキュリティ対策の種類や担当者のセキュリティに関する知識、プライバシーマークの取得有無などを確認し、慎重に委託先を見極めるようにしましょう。
経理業務のアウトソーシング「経理BPOソリューション」を提供するさくら情報システムは、1972年の設立以来、三井住友銀行ならびにSMBCグループ各社の基幹システム構築・運用業務に携わってきたノウハウ、技術、信頼を基に、お客様のご期待に応えてまいりました。
安心のセキュリティ体制や情報の取り扱い方法などについてお気軽にお問い合わせください。
アウトソーシングの範囲、契約内容を明確にする
委託するアウトソーシングの範囲や、契約内容などを明確にしておくことも重要なポイントです。事前に契約した業務内容以外のことは基本的に引き受けてもらえないため、どの作業をどの程度まで委託するのかは明確にしておいたほうがよいでしょう。
業務範囲ごとの工程や料金などは企業によって変わるため、自社のニーズに沿った委託先を選ぶことが大切です。
経理業務アウトソーシングの成功のために
経理業務のアウトソーシングは、さまざまなメリットを享受できる一方で注意点も少なくはありません。ここからは、アウトソーシングをうまく活用するための方法を紹介します。委託を成功させるためにもポイントを押さえておきましょう。
事前に業務プロセスを明確にする
経理業務のアウトソーシングを成功させるためには、委託する業務のプロセスをできるだけ明確にしておく必要があります。経理作業のフローは似通っているケースが多いものの、企業によって細かい手順や工程は異なるものです。
アウトソーシング先とスムーズに話を進めるためにも、事前に経理におけるプロセスを社内で整理し、委託先と共有しておくとよいでしょう。
経理BPOソリューションでは、お客様のご希望に合わせてSTEP1からSTEP4までのプロセスで進めていくことで、安全な業務運用の立ち上げを目指します。
業務プロセスの可視化やマニュアル作成のステップもあるため、お客様だけでは難しい業務プロセスの整理や可視化も経験豊かなコンサルタントとスムーズに進めていただけます。
導入までにかかる期間や実施体制、料金などはお気軽に資料請求・お問い合わせください。
委託先とコミュニケーションをとり信頼関係を構築する
アウトソーシングを円滑に進めるためには、委託先との密なコミュニケーションが欠かせません。特に委託先と自社で経理に関する業務を分担する場合は、連携や情報共有などが大切になってくるでしょう。
日頃からツールを使って業務状況を共有したり、定例ミーティングを行ったりするなどして信頼関係を構築しておくことをお勧めします。
業務品質や進捗状況の管理を徹底する
経理業務のアウトソーシングを失敗するパターンとして、委託先に業務を人任せにしてしまうことが挙げられます。委託した業務自体はもちろん任せてしまっても構いませんが、品質や進捗の管理などを怠ってしまうと、ミスや不正の原因になってしまいます。
アウトソーシングにより業務効率を向上させるためにも、業務品質や進捗状況はこまめに確認するようにしましょう。
まとめ
これまで自社で行っていた経理業務をアウトソーシングすることで、コスト削減や業務効率向上などのさまざまなメリットが得られます。
自社の体制や委託したい業務などを明確にした上で適切な代行会社を選べば、限られた人的リソースを有効活用できることでしょう。
私たちさくら情報システムは、1972年の設立以来、銀行グループのSIerとして50年以上にわたり基幹システムの構築運用を手掛けてまいりました。
培ってきた信頼とノウハウで、業務プロセスの整理や可視化も含む経理BPOの導入支援をご提供しています。
経理業務のアウトソーシングにご興味のある企業様は、導入までの期間やロードマップ、費用などお気軽にご相談ください。
さくら情報システム編集部
業務を効率化しビジネスのお役に立てるようなコラムを、人事や経理、システムなどバックオフィス業務を担当している方や経営層の方向けに発信しています。