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COLUMN

人事コラム

人事・給与システム

人事給与システムのクラウド利用について(5)

羽田 和光

2014.03.31

今回は、クラウドで人事給与システムを導入した事例(A社)をご紹介します。

 

1.新人事給与システム導入の背景

A社は、人事給与システムをパッケージ購入し、自社内にサーバを置いて運用していました。

しかし、購入してから10年ほど経過していた為、サーバの保守は期限が切れ、パッケージについても新たなバージョンを購入する必要がある状況でした。

また、人事給与システムの保守については、人事給与情報は人事部内で管理したいということから、システム部門に人事給与システムを保守してもらうのではなく、人事部に人事給与システム専用の要員を1名確保し、運用していました。

 

2.新人事給与システムを決めたポイント

新人事給与システムへの切替えについてA社は、これまで使っていた「パッケージのバージョンアップ」と、「クラウドでの利用」の2つを比較検討し、最終的には、「クラウドでの利用」に決めています。

新人事給与システムを決めたポイントは、システムの維持・管理コスト削減でした。

クラウドでの利用により、 5年ごとに出てくるサーバの保守期限や、システムのバージョンアップ対応の煩わしさが解消でき、人事部が抱えていた人事給与システム保守専用要員が不要となるという点が評価されました。

また、セキュリティの観点から人事部内で人事給与情報を管理していましたが、情報漏えいの大半は社内から発生しているという実態や、クラウドにより外部に預けることで他の社員の目に触れることを回避できると説明し、情報漏えいへの懸念も解消されました。

 

以前のコラムでも書きましたが、クラウドで人事給与システムを利用する場合のメリットは、初期導入時にサーバ等の機器やパッケージの購入が不要であること、 また運用後の毎日のデータバックアップ作業や、サーバ等機器の管理といった保守・運用の作業が不要になることです。

クラウドは、システムの保守を意識せず人事給与システムを利用できるので、人事部が人事給与業務に集中できる環境構築にも役立つと考えています。

著者プロフィール

羽田 和光

サービス事業本部 サービス事業企画部 チーフコンサルタント

人事部経験者の立場から、お客様のお悩みの解決に向けて、お役に立てればと思います。
人事部在籍時には、採用、制度変更、分社化、評価システム構築、新人事システムの選定から導入運用までを経験しています。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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