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COLUMN

人事コラム

人材育成

教育研修

教育・研修を"測る"

福田 護

2014.11.25

今回は、人事部や研修担当部署等で企画された教育・研修やセミナーが、受講者に与えた効果をどのようにして測定するか、また、その測定結果の活用方法をお話ししたいと思います。

 

教育や研修を担当されている方や部署では、受講者に対し、 「今後のキャリア形成に必要だ」とか、「この知識を身につけてほしい」等の思いで、 企画・計画をされていると思います。

では、その教育・研修を受講した受講者は、「知識は十分に身についた」のでしょうか?

せっかく企画・計画した教育や研修が、 「何の役にも立たなかった」、「知識が身につかなかった」となっては、 時間やお金の無駄にしかなりません。

では、どのようにしてその教育・研修の効果を測ればいいのでしょうか?

研修の効果を確実に測るための方法はいくつかあると思いますが、例として「知識を身につけてほしい」研修の、効果測定方法をご紹介します。

【ステップ1:準備】 研修企画者は、確認テストを準備する。 研修ボリュームや難易度に合わせ、章ごとの前後、研修全体の前後など、テストのタイミングも決めておきます。

【ステップ2:受講前】 研修受講者は、研修の受講前に、現在の自分の知識レベルを確認する。 「事前テスト」を行うことで、現在の知識レベルや認識度合いを確認します。

【ステップ3:受講】 教育・研修を受講する。 前ステップ2で自身の知識レベルや認識度合いが分かっていれば、 自ずとレベルを高めたい、認識度を上げたいと、受講に対する意識も高まるでしょう。

【ステップ4 :受講後】 研修の受講後に再度、知識レベルを確認する。 「事後テスト」を行うことで、受講後の知識レベルや認識度合いを確認します。

【ステップ5:効果測定】 研修企画者は、「事前・事後テスト」の分析により、受講者の理解度を確認する。

「事前テスト」の結果より、「事後テスト」の結果が良ければ、「知識が身についた」ことが明確となり、受講者は自信に繋がりますし、研修企画者や企画部署においては、今後も継続していけるという「評価」に繋がります。

反対に、「事後テスト」での結果が悪ければ、この教育・研修は継続の可否が問われます。 受講の対象者や研修の内容を見直す手がかりになります。

さらに、テスト作成から効果測定まで一気通貫で実施可能な研修管理システムを利用すると、手間をかけずに効果測定ができ、効率的です。 結果をレーダーチャートで比較するなど、視覚的に効果を捕らえることも可能です。

研修の効果測定は、 受講者、教育・研修の企画者・企画部署の両者にとって、大きな「評価指標」となり、 より良い教育・研修計画のために有効です。

積極的に「事前・事後テスト」を取り入れ、教育・研修を"測る"手段としてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

福田 護

サービス事業本部 サービス事業企画部 事業推進グループ

人事システムや研修管理システム等の構築・導入に携わる、人事部門や人材管理部門の方のお手伝いをいたします。
人事給与システム、就業管理システム、研修管理システム等の提案~導入を経験。本番導入以降の運用もサポートしております。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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