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【さくら情報システム社内事例】新型コロナ禍でロボット(RPA)大活躍 PART1 ―社員100名超のテレワーク環境用仮想サーバを作業時間70%削減して4日で構築―

網代 三穂子

2020.06.05

2020年4月7日、緊急事態宣言発令! 
緊急事態宣言対象の地域では出勤者を7割減らすよう政府から要請がありました。これを受けて、当社の取引先企業様の中で従業員に対し自宅待機を命じられたところもあり、先方オフィスに常駐している当社エンジニア達も自宅待機を余儀なくされました。ただし、この自宅待機期間中において全ての業務を停止することはできず、自社内で完結できる作業を滞らないようにするため、自社内サーバーにアクセスして少しでも作業できるようリモート接続環境が必要となりました。もともと当社オフィス内で勤務している社員向けにはリモートアクセスの環境ができていましたが、外部常駐者については対象外となっていました。そこで、急遽、外部常駐者向けに社内サーバーアクセスの設定が必要になりました。

今回は、対応に追われていた法人事業本部のインフラ担当をしているOさんの話をしたいと思います。

以前から、Oさんは法人事業本部の社員が「場所や時間にとらわれない働き方ができる」よう、製品評価・導入・社内展開・運用・サポートに従事し、多忙を極めていました。しかし、今回の新型コロナ感染拡大防止の緊急事態宣言に伴い、さらに緊急かつ大量の作業・ミッションが発生しました。
それは、外部常駐者向けにテレワークができるリモート接続環境を、Microsoft Azure上にVM(Virtual Machine:仮想マシン)として構築することでした。

Oさんには通常業務とは別に、「100台以上のVM環境を一気に構築する」というミッションが加わり、まずスクリプトでVM環境構築を自動化することになりました。そこまでは問題なく自動化できましたが、その後、社内セキュリティ基準に準拠した各種セキュリティソフトをインストールする作業や、ライセンス割当て申請作業などを1台1台に実施していく必要がありました。
そこでOさんは、私が所属している部署(普段であればお客様向けのRPA導入支援をしている)に相談し、ロボット(RPA)で作業を自動化してもらうことにしました。
その結果、大量のVM構築もロボットの起動ボタン一つで可能となり、手作業を無くしたことで作業時間を大きく削減することができました。また、Oさん自身がテレワークでロボットを起動することができるようになったため、出社も最小限となりました。

これらの自動化は、「UiPath」というRPAソリューションで実現しました。このロボット(RPA)でVMを自動で停止したり、起動したりすることができるため、当社のRPA担当部署でもMicrosoft Azure上の各種サーバーを、土日は稼働させないようロボットで制御したりしています。そのおかげでサーバーを停止することを忘れてしまって、「予定外のクラウド利用料が発生してしまった!」などということも回避できるようになりました。

今回は、RPAでシステム運用を効率化することができる事例としてご紹介しました。次回はコロナ後のニューノーマルに備えて、さらなるRPA活用事例を紹介する予定です。

※ Microsoft Azureは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
※ UiPathは米国UiPath社の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

著者プロフィール

網代 三穂子

法人事業本部 デジタルソリューション部

2017年より製造・金融・広告・医療機関へのRPAのプリセールス、導入支援に携わってきました。
現在は、RPAにAIを組み合わせ、ニューノーマル時代を迎えて変化していくお客様の働き方をご支援しております。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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