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COLUMN

会計コラム

グループ会計

グループ200社の連結経営管理を実現!その導入と定着のポイント

高野 晃

2018.10.12

グループ200社の連結経営管理において迅速化・柔軟性向上を実現された弊社のお客様事例をご紹介します。
(当コラムは、去る2018年8月22日に開催された「fusion_placeユーザカンファレンス2018」内の当社セッションの内容の一部です。)

 

200社の連結経営管理にスピードと柔軟性をもたらすしくみ

今回の事例対象のお客様は連結対象を200社以上抱え、グローバルに事業展開されている製造業様です。お客様はその成長を支えるため、ガバナンス強化と連結経営管理の高度化を進めてこられました。ただ、業務を高度化する過程で多数のExcelファイルを作成することになり、増え過ぎによる弊害が発生していたのです。

増え過ぎによる弊害の例を以下にあげます。
1つ目は、予算編成のスピードダウンです。
一般的な連結経営管理の「予算・見込計数」は、管理単位となる組織ごとに作成し、会社軸や商品・サービス軸で集約します。Excelはスプレッドシート上にデータを持っているため、例えば部・本部のように階層ごとに集約作業が必要です。
このため、Excelでカバーする業務範囲が増えるにつれ、作業に要する期間が延びてしまい、「予算・見込計数」の集約完了時期が遅くなっていました。
(集約にマクロを使われているケースでは、属人化や組織変更の反映など、より根が深い課題に直面します)

2つ目は、環境変化に対応する柔軟性の欠如です。
連結経営管理や管理会計において、経営層からの追加要望は日常茶飯事です。例えば、予算資料に比較用の実績値を並べようとすると、従来のシステムは社外ベンダーの有償対応が必要でした。さらに、集約や配賦をマクロで実現している部分では、Office 365以降は更新パッチの頻度が増えるため、マクロ保守コストの増加が確実でした。

これらの問題解決のためには、簡単に集約でき、また拡張や変更が柔軟にできるツールが必要でした。
そこで、お客様は連結経営管理システムを刷新するにあたり、fusion_placeの導入を決定されました。

 

Excel依存を解決するfusion_placeを採用

ソリューション選定段階で、さまざまな製品が検討されました。その中でfusion_placeが採用された理由は、製品コンセプトがまさにフィットしたためです。経営管理に特有のニーズを踏まえた機能があり、Excel依存による問題を解決し、ユーザー部門の手で追加要望を実現できるのがfusion_placeでした。

導入メリットはいくつかありますが、一番は、「慣れ親しんだExcelを残しつつ、システムとの双方向データ連携をし、集約作業を最小化できること」です。

導入方法としては、スモールスタートでリスク低減しつつ早期にメリットを享受できるよう、段階的に拡張するアプローチをとりました。初回の導入プロジェクトでは、弊社コンサルタント支援のもと、お客様の経理部門で帳票を作成しました。この過程で課題にひとつひとつ対応していき、例えば、マクロに代わる配賦機能を作成しました。

 

予算編成期間でも1/4に減った残業と、迅速な意思決定

従来の集約作業にかかっていた時間は、大幅に減りました。
例1:予算編成で100人弱の関連部署スタッフと連携する社員の方の残業時間が1/4に減少
例2:経営層の要望に対し、IT部門の手助けを得ずに経理部門ですぐに対応できるケースが増加。

このように、迅速な意思決定にfusion_placeによる連結経営管理システムが貢献しています。

今後は、販売計画への拡張など、さらなる高度化・活用を進める予定です。

 

 
関連ソリューション:経営管理基盤fusion_place導入ソリューション



  • ※ fusion_placeは株式会社フュージョンズ及びその供給元の商標又は登録商標です。
  • ※ Excelは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

著者プロフィール

高野 晃

法人事業本部 ビジネスソリューション第2部 リーダー

ERP財務会計のコンサルタントとして、素材、IT、商社、金融など多岐に渡るお客様へERPを導入してきました。現在は活動の場を財務会計と組み合わせた経営管理、管理会計ソリューションへ広げ、お客様をご支援しています。



※ 所属部署・役職は2021年3月以前のものです

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