MENU

 

COLUMN

会計コラム

グループ会計

予算管理とは何から何までを指す?基本の流れや目的について解説

2023.09.05

予算管理は、企業の継続的な経営のために欠かせない業務です。予算管理を適切に行うことで、正しい経営判断や生産性向上などにつながることでしょう。

本記事では、予算管理の概念やその目的と範囲、予算管理の基本的な流れなどに関して解説します。会社における予算の種類や予算管理の具体的なフローなどを理解し、目標達成や適切な改善策の立案に活かしていきましょう。

このコラムの内容
予算管理とは? 目的と範囲について
予算管理の大まかな流れ
まとめ

お役立ち資料
【税理士からのアドバイスあり】経営管理部門の方へ!予算管理・連結決算の課題とシステム導入のメリット
この資料で予算管理業務の流れや連結決算業務の手順を確認し、経営管理システムで今ある課題を解決できそうか、システム導入でどんなメリットがあるのかを把握することができます。
予算管理や連結決算に課題を感じている経理部門や経営管理部門の方に、ぜひ見ていただきたい内容です。こちらも是非お役立てください。

関連コラム:予算管理を効率化したい!作業が煩雑になる理由と効率化する手段


予算管理とは? 目的と範囲について

ここからは、会社における予算の種類をご紹介した上で、予算管理の業務内容やその目的などに関して解説していきます。

予算管理の役割や具体的な業務範囲を理解し、企業の安定した成長へとつなげましょう。

会社における予算の種類

会社における予算は、大きく「売上予算」「原価予算」「経費予算」「利益予算」の4種類に分かれます。
「売上予算」は製品やサービスなどの売上目標のことで、達成を目指し進捗を管理するものです。
「原価予算」は仕入れ価格や原材料費の予算のことであり、「経費予算」は企業活動の継続に必要な人件費や交通費、広告宣伝費などの経費を指します。
また、売上から原価と経費を差し引きした金額が「利益予算」となります。

予算管理の目的

予算管理は、主に企業の売上・利益目標を達成する目的で行われます。利益を出し経営の安定につなげるためには、予算の数値化や管理は不可欠であり、必須の業務だといえます。

部署や担当者ごとの目標の細分化、目標に対する進捗状況や経営指針の判断などにも効果的で、生産性向上や費用削減にもつながります。

また、目標値や原価などが数値化されることで問題点を捉えやすくなるため、原因の分析や改善案の立案などもしやすくなることでしょう。


予算管理の範囲

予算管理の具体的な業務内容は、予算計画の作成と実行、進捗管理・分析や総括となっています。計画が問題なく進んでいるかどうかを判断したり、1年間の実績を考慮して比較や分析を行ったりすることが業務範囲です。

なお、予算管理と混同しやすい言葉に「経営管理」や「予実管理」などがありますが、それぞれ概念や目的などは異なります。

「経営管理」は予算の管理だけではなく経営に必要なさまざまな資源を管理することで、予算管理も経営管理のうちの一つに含まれます。また、「予実管理」は企業予算と実績を管理することで、経営活動の課題を明確にすることが主な目的です。


予算管理の大まかな流れ

ここからは、予算管理の大まかな流れについて解説します。基本的なプロセスを理解し、適切な事業運営に活かせるようにしましょう。

予算編成を行う

まずは、経営目標を明確にした上で予算の編成を行います。目標に対しての達成方法や資源配分などを計画し、数値に落とし込みます。その際、目標値の根拠を明確にしたり外部要因などを考慮したりすることで、実現可能な予算目標の立案につなげます。

なお、予算を編成する方法には「トップダウン方式」と「ボトムアップ方式」という2種類の手法があります。

トップダウン方式は経営陣が予算を決め目標設定する方式で、意思決定が早い分、現場の現状や課題を反映させにくいという注意点があります。

一方のボトムアップ方式は、各部門の予算から企業予算を設定する方式です。現場の意見を反映しやすい点がメリットですが、予算決定までに時間がかかってしまったり、経営方針に沿わない計画になってしまったりする点がデメリットとなります。

それぞれの良し悪しを理解した上で、状況に応じた手法を選択することが大切です。

予算に基づき業務を行う(予算実行)

予算編成で数値が定まったら、予算に基づき業務を行います。その際、前述した「売上予算」「原価予算」「経費予算」「利益予算」の4種類の予算を日々管理するようにしましょう。

予算管理担当者が進捗状況を総合的に判断したり、各部門と適切なコミュニケーションをとったりすることで、業務がスムーズに進むようになります。

予算実績の分析と改善をする

予算実行後は、月ごとや四半期ごとに進捗を確認し、計画通りに進んでいるかどうかを判断します。その際、目標と実績に大きなズレが生じる場合は、原因を解明する必要があります。また、状況によって、予算額を修正しなければならないケースもあります。

分析の際は、「予算差異分析」という手法を用いるのが効果的です。これは、予算と実績における数値を比較し改善策を見つける方法で、詳細なデータや原因の把握に役立ちます。

分析により原因や問題点が可視化されたら、改善策を進めていきます。これまで定期的に分析した結果を踏まえ、来期以降につなげるようにしましょう。

なお、予算編成が適切であったにもかかわらず対策法や利益が見出せない場合は、事業から撤退することも一つの手です。


まとめ

企業の売上・利益目標を達成する目的で実施される予算管理は、安定した経営に欠かせないものです。予算管理の目的や具体的な業務範囲、プロセスなどを理解しておくことで、目標に対する進捗や改善点などを把握しやすくなるでしょう。

予算管理で下記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
・経営管理業務をExcelによる手作業で対応しており、作業が非効率、一部のメンバーに作業が集中し、属人化している
・経営層へのレポート提出に時間を要している
・各部門から報告されたデータの管理がうまくできておらず、予算の提出しなおし等により変更箇所が把握できていない
・管理会計をスモールスタートで実現したい。
・システム導入後は、コスト低減を目的に業務ユーザ側でメンテナンス・機能開発を内製化したい

効率のよい予算管理には、予算編成からグループ経営管理まで、高機能・高拡張性を備えた経営管理システム経営管理基盤fusion_place導入ソリューションのご利用がおすすめです。
使い慣れたExcel帳票を使えることが特長で、予算配賦作業やグループ損益の集計作業などにかかる手間を大幅に削減し、タイムリーで精度の高い業績把握を実現します。経営管理に必要な機能が全てワンパッケージ化されており、ひとつのツールでさまざまなニーズに対応可能です。
また、さくら情報システムでは「fusion_place」の豊富な導入実績を元にノウハウをまとめた「導入支援パック」を提供しております。
専門コンサルタントチームによる導入支援と丁寧なサポートにより、短期間導入、効率的な運用が行えます。

さくら情報経理


 煩雑な予実管理作業からの脱却や、精度の高い業績把握の実現などを目指す方は、ぜひお気軽にご相談ください。

経営管理基盤fusion_place導入ソリューション



さくら情報システム編集部

業務を効率化しビジネスのお役に立てるようなコラムを、人事や経理、システムなどバックオフィス業務を担当している方や経営層の方向けに発信しています。

この記事をシェアする

比較検討や社内説明に役立つ
資料をご用意しております。

導入前のご質問・ご相談など、
お気軽にお問い合わせください。

お役立ち資料はこちらから
ダウンロードください。