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会計コラム

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経理の業務改善方法は?改善の手順についても紹介

2023.09.05

経理業務では、企業の財務状況を正確に把握するために、日頃の会計処理を適正に行うことが求められます。しかし、作業が集中し業務負荷が高くなることでおきる人為的ミスや複雑な業務工程などが原因となり、業務効率や正確性が低下するケースも多く、それらの課題を解決するためには経理業務の改善が必要不可欠です。

ここでは、経理の業務改善方法と改善手順、実現するためのポイントについて解説します。

このコラムの内容
経理の業務改善方法
業務改善の手順
経理の業務改善を実現するためのポイント
まとめ

お役立ち資料
【税理士からのアドバイスあり】そろそろ始める? 経理業務の効率化 可視化やアウトソーシングなど3つの方法を解説
「経理業務を効率化したいが何から始めればいいかわからない」「効率化するためシステム導入を検討中」という方向けに、経理業務を効率化する3つの方法や導入事例、状況に合わせたソリューション紹介を網羅したお役立ち資料を準備いたしました。

これを見ればどんな効率化の方法があり、業務改善を実現するためのポイントは何なのかを知ることができます。
こちらも是非お役立てください。


経理の業務改善方法

経理業務の改善方法については、以下の4つに分類されます。

業務フローを改善する

業務フローを見直し、無駄な工程や非効率な作業を省き、スピーディーかつ正確な業務の実現を目指します。特に経理業務では他部門とのやり取りが必要な業務も多いため、業務フローを改善することで、処理スピードを向上させることが可能です。

また、業務フローを可視化することによって業務工程の透明性が確保されるため、業務の属人化を防ぐことにも役立つでしょう。

業務を削減する

業務を見直し手順を削減することで、業務の効率性を高めます。例えば、不要な資料作成やファイリングする資料の見直し、チェック作業の削減などがあげられます。

不要な業務を削減することで、経理処理の効率化だけでなく、人為的ミスの減少にも効果的です。

業務を効率化する

ITツールの活用により作業効率を向上させることが可能です。例えば仕訳入力や決算処理、データの集計、請求書発行等の業務効率化が可能です。

特に経理業務ではルーチンワークも多く、業務負荷の軽減が時間とともに蓄積されるため、効率化によるメリットは日増しに拡大するでしょう。

業務を外部委託する

経理業務の一部または大部分を外部に委託することで、社内の業務負荷を軽減し、業務効率を向上させることが可能です。特に、決算期などで業務量が増加する際には、経理業務のアウトソーシングが有効な手段となります。

経理業務のアウトソーシングとは、これまで自社で行っていた経理作業を外部業者に委託することです。「経理BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」や「外注」、「業務委託」などと呼ばれることもあります。

経理BPOを活用することで、以下のようなメリットがあります。
・リソースの確保により本質的な仕事に注力できるようになる
・アウトソーシングの準備として業務棚卸を行うため、業務内容や業務量が明確になる
・教育コストなどの削減につながる

アウトソーシング先とスムーズに話を進めるためにも、事前に経理におけるプロセスを社内で整理し共有しておくとよいでしょう。

経理BPOソリューションでは、お客様のご希望に合わせてSTEP1からSTEP4までのプロセスで進めていくことで、安全な業務運用の立ち上げを目指します。
業務プロセスの可視化やマニュアル作成のステップもあるため、お客様だけでは難しい業務プロセスの整理や可視化も経験豊かなコンサルタントとスムーズに進めていただけます。

経理BPOソリューション4つのプロセス

経理業務のアウトソーシング「経理BPOソリューション」を提供するさくら情報システムは、1972年の設立以来、三井住友銀行ならびにSMBCグループ各社の基幹システム構築・運用業務に携わってきたノウハウ、技術、信頼を基に、お客様のご期待に応えてまいりました。
導入までにかかる期間や実施体制、料金などはお気軽に資料請求・お問い合わせください。
経理BPOソリューション


業務改善の手順

実際に経理業務の改善を行う場合には、闇雲に着手するのではなく、以下のような手順にしたがって実施しましょう。

業務内容の棚卸し

まず、現在の業務内容を確認し、改善の余地がある部分を洗い出します。また、その際には改善の目的や目標を明確化し、社内で共有することが重要です。

業務の棚卸しにより、どの業務が必要で、どのような業務が無駄であるかを把握し、改善の方向性を決めることができます。

とはいえ、通常の業務に加え業務の棚卸を行うことは想像以上に困難だと思います。
自社で実施することが難しい場合は、ワークショップ方式でコンサルタントと業務内容を整理する業務棚卸サービスの利用をお勧めします。

業務棚卸サービスの流れ

業務棚卸サービスの流れ

既存業務の課題をリストアップし、業務フローを作成した後、効率化に向けた改善案の提案まで実施可能です。既存業務を圧迫することなく改善を進めることができます。

業務棚卸サービス
業務棚卸サービスの概要がわかる!YouTube動画はこちら


改善策の検討

業務改善の方法として、先述した「業務フローの改善」「業務の削減」「業務の自動化」「業務の外部委託」の中から、適切な方法を選択します。

この際には、コスト面や効果を考慮した上で、自社にとって最適な方法を選びましょう。具体的には、システムの導入や経理業務のアウトソーシングなどが挙げられます。

なお、改善策は必ずしもひとつではなく、「業務フローの改善」を行った上で「業務の自動化」に取り組むなど、必要に応じて複数の改善策を組み合わせることも検討しましょう。

改善の実行と効果検証

選択した改善策を実行し、その成果を定量的・定性的に評価します。改善策によっては、実行直後に効果が発揮される場合もあれば、効果が表れるまでに時間がかかる場合もあります。

改善策を実行する場合には、その効果を十分に検証し、必要に応じて再評価や修正を行うことで、継続的な改善に取り組むことが重要です。


経理の業務改善を実現するためのポイント

経理業務の改善を実現するためには、以下のようなポイントを意識しましょう。

チーム全体で取り組む

経理業務は他の部署とやり取りを行う機会も多いため、経理業務の改善には、経理部門だけでなく、他の部署との連携が必要不可欠です。チームや組織全体で問題意識を共有し、改善策を周知することで、改善活動の管理や円滑な進行が可能となります。

自社にあった方法を取り入れる

経理業務の改善にあたっては、自社にあった方法を取り入れるように意識しましょう。例えば、システム導入の場合は、自社の業務フローに合ったシステムを選定することが重要です。

また、アウトソーシングの場合は、経理業務に精通した信頼できる業者を選定することが必要です。

自社にとって適切な方法を検証するためには、先述した「業務内容の棚卸し」によって、自社の業務フローを可視化し、課題や改善点を精査することが重要です。

自社にとって不適切な方法を選択してしまった場合には、かえって業務効率の低下やミスの増加を招くリスクもあるため、くれぐれもご注意ください。

社員の意識改革を行う

業務改善後には、社員の意識改革も重要です。改善前と改善後では業務フローが変わる場合もあるため、社内研修や説明会などを通じて業務内容の変更点を社員に理解してもらうことが必要です。
また、業務改善に対する意見や提案を積極的に受け入れることで、社員のモチベーションアップにもつながり、より良い業務改善を実現しやすくなります。


まとめ

経理業務では、古くからの慣習や属人的な業務も多く、業務フローの複雑化や非効率な業務運営に陥ってしまうケースが多いです。その一方で、経理業務の改善が実現されれば、業務効率の向上や人為的ミスの減少など、さまざまなメリットが期待できるでしょう。

経理業務の改善には、「業務フローの改善」や「業務の削減」「業務の自動化」「業務の外部委託」などの方法があります。実際に改善活動に取り組む場合には、業務内容の棚卸しなどを行った上で、自社に合った方法をチーム全体で実行することが大切です。

さくら情報システムでは、経費精算や承認業務にかかる時間を短縮しグループ企業での利用に最適な経費精算システム「Ci X Expense」導入ソリューション経理BPOソリューション業務棚卸サービスなどをご用意しています。
経理業務の改善や品質向上に取り組む場合には、これらのサービスの活用をぜひご検討ください。


監修者プロフィール

服部大税理士事務所/合同会社ゆとりびと 代表社員
税理士・中小企業診断士 服部 大
2020年2月、30歳のときに名古屋市内にて税理士事務所を開業。
2023年4月より公益財団法人名古屋産業振興公社 名古屋市新事業支援センターにて、会計・経営担当マネージャーに就任。
平均年齢が60歳を超える税理士業界の若手税理士として、税務顧問業務だけでなく、執筆や監修業務、講演活動にも力を入れており、「わかりにくい税金の世界」をわかりやすく伝えられる専門家を志しています。
事務所ホームページ:https://zeirishihattori.com

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